117話 【変】全国でもレアな奇祭が行われる、蒲田の「厳正寺」

文字数 733文字

ほいじゃあ、今日は蒲田の変わった名所を紹介しちゃろうかの。
またか!!
もう変わった神社はいいですよ!!
いや、神社じゃないんじゃ。

じゃあ、なんだ!

変わった寺じゃ。
またですか!!

おいおい、ご挨拶じゃのう。

蒲田では、まだ変わった寺は紹介しとらんのじゃがの。

他ではさんざん紹介してますよね!
まあ、ほうとも言う。
そうとしか言わねえよ!!
で、そのくだんの変わった寺じゃが……


聞けよ、人の話!!

その一風変わった寺は「厳正寺」いうお寺さんなんよ。

これがそうじゃ!!

見たところ、ふつうのお寺ですが……?
これのどこが変わってるっていうんだ?

うむ。

実はこの寺、700年も前から伝わる奇祭を行う寺として知られとるんじゃ。

奇祭?

どんな祭りなんだ?

簀巻きにされた男二人が水を掛けられながら、

法螺貝を拭き続けるという変わった儀式なんよ。

そりゃ、変わってるな!!
絵的にシュールですね!!

ほうじゃろ。

これは「水止舞(みずどめのまい)」いわれとる神事でな。

雨乞いならぬ、大雨の被害軽減のため、雨が止むように祈願したことに由来する儀式なんじゃ。

ほれ、これがその証拠じゃ。

マジだっ!!
こんなものまで写真に残してるとは……

わしらしいじゃろ?

で、二人の簀巻きにされた男は、とぐろを巻いた雌雄一対の龍神をあらわしておってな。

法螺貝はその雄たけびを意味しとると、されとるんよ。

ちなみに雨乞いの儀式は他にもあるが、日照り祈願の舞は全国でもこの祭りだけいう、超レアもんなんで。

そんなシュールなものが……
よそにそうそうあって、たまるか……
そんなわけで奇祭「水止舞(みずどめのまい)」が行われる「厳正寺」、毎年7月に行われとるそうなんで、その時期に蒲田に行かれた際はみなさんも怖いもの見たさでぜひ立ち寄ってみてつかあさい!!

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)
※これは自由参加コラボです。誰でも書き込むことができます。

※コラボに参加するためにはログインが必要です。ログイン後にセリフを投稿できます。

登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色