163話① 太田道灌公が築いた赤羽「稲付城」

文字数 713文字

今日は東京の赤羽にある城跡でも紹介しようかのう。
赤羽?
B級飲み屋が多いイメージですが、そんなところに城跡があるんですか?

おう。

そのイメージはさほど外れちゃあおらんがな。

じゃが、城跡もあるにはあるんで。

あるにはある?
なんか不穏な言い方だな……

ま、不穏になるのもしょうがあるまいて。

これが赤羽にある稲付城趾じゃ!!

し、城跡?
ほとんど寺じゃねえか!!

失敬なことを言うな!!

ほとんどじゃのうて、寺そのものよ!!


なお悪いわ!!

でも、なんでお寺なんです?
ここの寺は、もともと城の一角にあったものなんよ。

城の一角にお寺?

なんでまた?

というのもな、ここに城を建てたのは、関東の名将・太田道灌公じゃと伝えられとるんよ。で、彼の死後、師である雲綱和尚が道灌公を弔う堂を建立して道灌寺としたといわれとるんじゃ。
いつ頃の話です?
1504年。
わりと古いな!!

そりゃ、そうよ。

太田道灌公自体が戦国時代前期の武将じゃけえな。

その彼を弔うお寺なら、どうしてもそれぐらいになろうて。

なるほど。
で、その道灌寺が江戸時代に入って、現在の静勝寺と名を改めたというわけなんじゃ。
由来は?
太田道灌公の法名「香月院殿春苑静勝道灌大居士」からきとるそうな。
やっぱり太田道灌なんだな……

ほら、ほうじゃろうて。

なんせ太田氏は徳川家康に従って大名となり、

譜代のひとつとして明治まで続いたんじゃからな。

その大名である太田氏の菩提寺とされちゃあ、無碍にもできまいて。

なので、江戸時代中期にはこんなのも建てられとるんで。

これは?

太田道灌公を祀った道灌堂じゃな。

ここには道灌公の木像が安置されとるそうな。

先祖供養を絶やさなかったんだな。
ま、それだけ太田道灌公が偉大じゃったいうことじゃな。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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