157話② 宮島口の名店「あなごめしうえの」

文字数 1,256文字

では、宮島観光ついでだったら、どこで食事するのがいいんでしょうか?

ほうじゃな。

まず先に言うておくが、宮島での食事はおススメせん、いうことじゃな。

マジかっ!?
なんでですか?

まず、観光客相手の商売なんで全体的に割高なんじゃ。

それでいて、これといって食事の名物店がない。

なので、宮島にわたってからの食事はさけたほうがええんよ。

マジか……
では、宮島ではなにも食べない方がいいんでしょうか?

いや。

おススメせんのは食事だけじゃな。

もみじまんじゅうなんかは焼きたてが味わえるけえ、むしろこっちはおススメする。

一個100円ぐらいのもみじまんじゅうを一つ買うただけでも、

その場でお茶まで出してくれるお土産屋さんもあるけえな。

こういうのは積極的に味わうべきよ。

それはたしかによさげだな。

あとは、もみじまんじゅうを揚げた、「揚げもみじ」なんかも宮島で食える独特のお菓子じゃな。

他には「あなごちくわ」も300円ぐらいで売っとるけえ、小腹が空いたときに味わうにはもってこいの逸品なんじゃ。


けっこうおススメがあるじゃないですか。

ま、平たくいうと、「宮島は観光がてらの立ち食いをするところであって、腰を落ち着けて食事するところじゃない」いうところじゃな。

むろん高級旅館や料亭なんかはのぞくがの。

なるほどな。

では、宮島観光では軽くつまむだけで、食事する機会はないってことでしょうか?
うむ、宮島ではな。
宮島では?

ああ。

宮島に食事処の名店はないが、対岸の宮島口にはあるんじゃ。

これがその名店「あなごめしうえの」よ!!

ほう、立派な店構えだな!
中も雰囲気がありますね!!

雰囲気があるだけじゃないで。

ここは基本的にあなごしかないけえな。

メニュー表だってこんなもんじゃ。


高っ!?

しかも並がないですよ!?

ああ。

通常サイズは2250円の「あなごめし上」を選択するとええじゃろうな。

じゃが、ここの旨さはお値段以上の代物よ。

本物のあなごめしはこんなものじゃ!!

旨そうだな!!
見た目もいいですね!!

ほうじゃろ。

なんせここは創業が明治34年の老舗

広島人でも並んで食うぐらいの名店中の名店よ。

ってことは、けっこう並んだんですか?

ああ。

わしは平日のしかも昼過ぎに行ったんじゃが、それでも30分以上はならんだわ。

これが休日のお昼時じゃったらと思うと、ゾッとするのう……

マジか……

じゃが、そういうときには「あなごめし弁当(1944円)」の方をおススメするわ。

これじゃったら並ぶ必要もないけえ、さくっと買えるんがありがたいところなんよ。

だいたいここは駅弁の老舗としても有名なところじゃけえな。

それを買うてもあながち間違いではないんじゃ。

それはいいことだな。
ちなみに広島市内の三越でも「あなごめし弁当(1944円)」が売っとるけえ、わざわざそっちまで行くんがめんどくさいいう人には、そっちで買うんをおススメするわ。
名店の味が広島市内でも買えるのは、ありがたいですね。

そんなわけで宮島口の名店「あなごめしうえの」、みなさんも宮島観光に行かれた際にはぜひ一度お立ち寄りつかあさい!!

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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