73話① 【桜の名所】東京・品川の柘榴坂と「つばめキッチン」

文字数 904文字

今週一杯桜名所シリーズっていうことは、このコーナーでの桜名所紹介は今日がラストですか?

ああ。

一応「ぶらり散策」の方では明日も桜名所を紹介するつもりじゃが、こっちではラストじゃな。

名残惜しいな……。

いや、このコーナーが終わるわけじゃないんじゃけえ、そういう言い方しなさんな。

そろそろ桜も散るけえ、いうだけの話なんじゃけえ。

なんだ……。
まだこのコーナーやるのか……。


おいっ!?

で、今回はどの桜名所を紹介するんですか?
とっとと紹介しようぜ。
キャラからの悪意が半端ない……(滂沱の涙)
日頃の行いのせいですよ。
泣くぐらいなら日々の行いを正せってこった。

ううっ……。

お前ら覚えておけよ……。

今回紹介する桜名所は品川の柘榴坂じゃぁ……。

うっとうしい紹介の仕方すんな!
しかし、柘榴坂とは、どこか聞いたことがある名前ですね。

おう。

浅田次郎先生の作品で、映画化もされた『柘榴坂の仇討』で有名じゃけえな。

縁起でもねえよ!
ま、この作品はあくまでフィクションじゃけえ、気にしなさんな。
でも、そんなところに桜名所が?

正確には柘榴坂の一本南に入ったところ、久留米藩有馬家下屋敷があったあたりかのう。

いまは品川プリンスから裏手に抜ける小道になっとる坂があるんじゃが、ここの桜はなかなかのもんなんよ。

ほれ、こんな感じじゃ!


ほう、なかなかのもんだな!
最初の紹介があれでしたけど、言うだけはありますね!
ちなみに余談じゃが、有名な四字熟語である「一期一会」は、さっき言うた『柘榴坂の仇討』にも出てくる大老・井伊直弼の作った言葉なんで。


マジかっ!?

おう。

元になったのは、千利休が残した言葉を、弟子の山上宗二が『山上宗二記』の中に書き残した「一期ニ一度ノ会」という箇所なんじゃがな。

それを茶人でもあった井伊直弼が著書『茶湯一会集』巻頭に「一期一会」と記したことで、四字熟語として広まるようになったいうことなんじゃ。

知りませんでした……。


なんでそんなことまで知ってんだよ……。

勉強したけえな。

またか……。


そういうとこですよ……。

さっきの意趣返しじゃ。

ま、そがいにうんざりしなさんな。

次のページでは品川の逸品もちゃんと紹介しちゃるけえ。

期待しときんさいや!

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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