140話③ 味噌煮込みの「トンチャン」

文字数 665文字

なのに、本当に名物に期待できるんですか?

おう、大丈夫じゃって。

わしのことを信じんさいって。

信じられねえから言ってんだろうが……
じゃが、名物紹介で旨くもないもんを紹介したことはあるまあて。
それは、まぁ……
それは、そうだな……

じゃけえ、安心しんさいって。

実際、今日おススメするんは、酒のつまみとしても最適な逸品じゃけえ。

マジかっ!!

おう、マジよ。

これが酒のお供にもなる「トンチャン」じゃ。

ほう、旨そうだな!!
ホルモンですか?

ああ。

ほうじゃな。

トンチャンっていうのは?

名前の由来は知らん。

ただ豚のホルモンの煮込みじゃけえ、

「豚」から「トンチャン」と呼ばれるようになったんじゃないかのう。

なるほどな。
煮込みってことですが、どんな味付けなんですか?

そりゃ、ここは名古屋からもほど近い笠松じゃけえな。

味噌煮込みに決まっとろうが。

甘辛く味付けてる感じですか?

ほうじゃな。

そのおかげでホルモンなのに臭みがない。

噛めば噛むほど味が出る。

味も濃いけえ、酒もするする進む。

ほんま、酒のつまみにはもってこいの逸品じゃ。

酒が進むのはいいな!
食感はどんな感じなんですか?

若干噛み切りにくいが、それがまたええ。

安いのに、長持ちするけえ、それもまたありがたいところよの。

いくらぐらいなんですか?
100円。
安っ!?

ほうじゃろ。

これが地方競馬場のホルモン系のええところよの。

安くておいしいなら、いうことなしですね!

そういうことよ!


そんなわけで安い上に、笠松独特の甘辛い味噌煮込みの味が楽しめる「トンチャン」、みなさんもぜひその味をその舌でたしかめてみてつかあさい!!

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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