127話① ギネス記録を持つ、園田の名物アナ

文字数 1,052文字

今日も園田競馬場の紹介だな?
おう、そういうことよ。

しかし、名物の方が多いことはわかりましたが

見どころの方はどうする気なんですか?

こっちはそうそうねえだろ……

いや、食べる方の名物もさることながら、

実は園田競馬場にはもう1つの名物もあるんじゃ。

もう1つの名物?

おう。

野球やサッカーとは違う、競馬ならではの特色ってわかるか?

競馬ならでは?

わかりづらいな……


ヒントは、「TV観戦」だと変わらんが、

「生観戦」だと明らかに違ういうところじゃな。

生観戦だと違う?
わかんねえな……
私も降参ですね……
答えは「実況の有無」じゃよ。
実況?

ああ。

野球やサッカーもTV観戦じゃと実況があるが

生観戦じゃと、それがないじゃろ?

競馬の場合はTV観戦じゃろうと生観戦じゃろうと、

どっちも実況があるものなんじゃ。

なるほど。

競馬の場合は馬券の当たり外れがあるから

その場ですぐわかるよう、実況が必須なんですね。

そういうことよ。

これはどの競馬場に行っても同じなんじゃ。

うん?

ちょっと待てよ。

なんじゃ?
どの競馬場も同じなら、園田競馬場名物ってことにならねえんじゃねえか?

それが違うんじゃ。

なんせ園田競馬場には名物アナウンサーがおるけえな。

名物アナウンサー?

ああ。

吉田勝彦アナウンサーその人じゃ!!

なんか報道陣にすごい囲まれていますね。

そら、そうよ。

なんせこの撮影した日は、吉田勝彦アナウンサーが

ギネス認定された記念の日のもんじゃけえな。

ギネス記録!!

何をやった人なんですか?


ああ。

この吉田勝彦アナウンサーは、

1956年に園田競馬場の実況を担当してから

一貫してその実況をやり続けとってな。

2014年にはとうとう「同一競馬場での実況年数」

ギネス世界記録に認定されたんじゃ。

すげえ!!

ちょっと待ってください……

この人、いまおいくつなんですか?

82歳で現役じゃな。


マジかっ!!!

ああ。

さすがにいまは単独ではやっとらんで、

2人の若手アナウンサーとローテで担当されとるそうなんじゃが、

いまなお現役でマイクをにぎりつづけとるんじゃ。

マジで、すげえな……

しかし、そのギネス表彰の日の写真があるってことは

わざわざその日を狙っていったんですか?

いや、偶然。
偶然かよっ!!

むろん吉田勝彦アナウンサーがおるのは知っとったし、

できれば「吉田勝彦アナウンサーが実況の日にかち合えばいいな」

とは思っとったがな。

まさかわしが行った日が、ちょうどその表彰式の日じゃとは

つゆとも知らんかったんじゃ。

いや、偶然ってあるもんじゃな。

今岡先生のその強運……

ほんと、どうなってんだろうな……

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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