76話① 陸前高田/大船渡レポと、岩手・一ノ関名物の「カツ丼」

エピソード文字数 1,555文字

今岡先生は仕事関係で、陸前高田大船渡の方にも行かれてるんですよね?

ああ。

何度か取材で足を運んどるわ。

ああいう地域って、よく放射能がどうとか話題になってるが、そのへんはどうなんだ?
ゼロではなかろうが、気にするレベルじゃなかろうと個人的には思っとる。
個人的には?

おう。

気にする奴はどんだけ微量でも気にするじゃろうて。

それこそ「国が問題ない」言うても、「国が隠蔽しているんだ!」言うて、

とことんまで噛みつくじゃろうて。

それこそ100人が100人を納得させるんは無理なんじゃ。

なので、気にするか気にしないかは、個人個人で決めるんがえかろうて。

てめえは気にしないのか?

わしか?

気にするだけ阿呆じゃろうて。

なんでまた?

わしは広島出身で、祖父母が被ばくした原爆1世

わし自身も原爆3世になるんで。

なのに放射能じゃなんじゃあ言うたら、

それこそ祖父母が夢枕に立って

わしのことを叱りつけてくるじゃろうてよ(笑)

なるほどな。

なので、人から「放射能とか気にならない?」と聞かれたら、

いつも「わしは原爆3世ぞ。なにを気にしろと?」言うことにしとる。

大抵の人がその後、口ごもるけえ、ある意味、最強の切り札じゃな(笑)

たくましいんだか、なんなんだか……。
で、実際のところ、陸前高田や大船渡の復興は、いまどうなんです?

わし個人の見解じゃが、

復興が進んどるところもあれば、まだまだんところもある。

一概には言えんいうのが、正直なところじゃのう。

そうなんですか?

ああ。

よく陸前高田と大船渡は隣り合っとるせいか一緒くたにされるが、

この2地域だけでも復興にかなりの差があるけえな。

ちなみに陸前高田も大船渡もどっちも海に面しとるんじゃが、

大船渡の方が若干太平洋よりいう感じの位置関係なんじゃ。

さて、被害家屋数もほぼ同じぐらいじゃったこの二つの地域、

現在はどっちの方が復興が進んどると思う?

ふつうに考えれば、太平洋よりじゃない陸前高田じゃないですか?
そっちの方が復興は進んでそうだよな。

うむ。

しかし実際に復興が進んどるのは、大船渡の方なんよ。

マジかっ!?
被害家屋数が同じぐらいなのに、なぜなんですか?

それは地形のせいなんじゃよ。

地形?

ああ。

これは実際、大船渡と陸前高田の住民の方々に直接聞いた話なんじゃがな。

大船渡は昔から海沿いと高台の2つの地域に人が住んどるそうな。

なので、津波が起きた際、住民が高台に逃げて、からくも助かることができた。

一方、陸前高田市はアップダウンが少なくてな。

津波で一気に流されてしもうたそうな。

マジか……。

おう。

この二つの地域、家屋倒壊数こそほぼ同じなんじゃが、

死者数が300人1500人で大きな差があるんもそのせいじゃと言われとる。

そんなに違うんですか?

残念ながらのう。

で、この被害者の数が後々の復興にも大きな差をつけたいうことらしいんじゃ。

なにしろ助かった人が多ければ多いほど、復興も進みやすい。

海沿いの家が流されても、高台の親戚の家に避難した人は、

その後、高台の親戚の家に厄介になりながら、また家を建てられるいう感じでな。

一方、陸前高田の方は、まず重機を入れて

人口の高台を作るところからスタートじゃったけえな。

このスタートの違いだけでも大きいもんよ。

なるほどな。

なかなか報道されないところもあるので、わからないところも多いですが、

復興が進んでいる地域、進んでない地域があるというのは驚きでしたね。

ま、わしも被災地域を隈なく歩いたいうわけでもなく、

被災者のすべての方々に意見を聞いたいうわけでもないんで、

全部が全部そうじゃとはいえんがの。

まだ復興は道半ばいうことだけでも知ってもらえりゃ、ええかのう。

しかし、なんだな……。
うん?
てめえがまじめな話すると、気持ち悪いな。
わしだってたまにはそういう話する時ぐらいあるわい……。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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