19話③ 「左近ちゃん 見参!」の聖地、堺の「かん袋」

エピソード文字数 1,760文字

で、この「かん袋」をディスりたいわけじゃないんですよね?

おう、当たり前じゃ。

むしろその逆、ここの名物は本当に旨いんじゃけえの!

てめえがそこまで言うほどか。

こりゃ、気になるな。

ま、実物を見てもらった方が早いの。

これが「かん袋」名物の「くるみ餅」じゃ!

おおっ、これは本当に旨そうだな!
持ち帰り用は壺に入って売られているんですか。

これは見た目にも人気が出そうですね。

ほうじゃろ。これが「左近ちゃん 見参!」に登場させた「くるみ団子」のモデルであることは言わずもがなというやつじゃ。
これってクルミが入ってるんですか?

いや、クルミは入っとらん。

餅が餡でくるまれとるから「くるみ餅」というそうなんじゃ。その名前のとおり、くるまれとる餅も、くるんである餡も非常にいい塩梅でな。病みつきになること請け合いじゃぞ。

ここは壺入りしかないんですか?
いや、そんなことはないぞ。お持ち帰りはシール容器もあるし、壺入りもある。さらに小さい小鉢入りもあるけえな。ちなみに壺入りタイプは3人前入っとって1750円じゃ。
壺代もあると考えれば、むしろ安いぐらいかもしれませんね。
実際、店舗で食べる場合は、1人前360円からいけるけえな。
……それ、むしろ一般的な甘味処と比べても安くないですか?

安いな。

そして、なにより「くるみ餅」のみにこだわって、昔から製法を変えず、ひたすらに味を守り続けとるいうのもポイント高いのう。

ここは他のものは売ってないのか?
うむ、基本的にはこの「くるみ餅」だけじゃの。

基本的には?


ああ、実は店内で食う場合は、夏期のみの限定商品があるんじゃ。

夏季限定商品?

それは気になるフレーズですね。

じゃろう。これが夏季限定の「氷くるみ餅」じゃ!
おおっ、これはいいな!
じゃろう。くるみ餅に氷をかけただけといういたってシンプルなものじゃが、シンプルなだけに飽きが来ないのがまたええんよ。
これ、いくらなんです?
1人前で360円。
氷代がですか?
いや、これ全体で。

え?

つまりふつうのくるみ餅も、氷くるみ餅も値段は一緒ってことですか?

おう、そのとおりじゃ。つまり氷代はタダなんよ。
安いどころのさわぎじゃねえな……。
しかもこの氷くるみ餅も歴史は古くてな。すでに明治の時代から出し続けとるそうなんじゃ。
明治っ……!?

おどろきじゃろう?

それだけにここは堺でも名店中の名店でな。つねに行列が絶えないありさまなんじゃ。

いや、これは行列が絶えないのも納得だぜ……。

安い上に、美味しい。そして昔から製法を変えていない、創業700年の老舗。

行列ができないわけがないですね……。

だろ?

俺も左近ちゃんのために朝早くから並んだりしたんだよ……。

あ、あなたは……、三成さんっ!?
キャラアイコンが家紋だというせいで、このコーナーからはじかれた三成じゃねえか!
武松殿……、喧嘩売ってるんですか?

いや、悪い悪い。

そんなつもりじゃあねえんだ。ただ、いきなりだったから驚いたもんでな(笑)。

たまには出てみろと今岡先生が呼んでくださったんで、罷り越した次第です。
いや、「左近ちゃん 見参!」の聖地紹介なのに、そのキャラが出てこないってのも、どうかなと思うたんでな。

てめえで「聖地」とかいうのはいかがなものかとは思うが……。

まぁ、たまにはいいことするじゃねえか!

もっとも、これで三成さんたちのキャラアイコンを家紋で押し通した罪が消えるわけじゃないですけどね。

うっ……。


そ、そんなことはひとまず置いておいてだ。

三成、ここは締めの言葉をわしの代わりにやってくれ!

(逃げたな……)
(逃げましたね……)

で、では、遠慮なく。


え~、こほん。

といった次第にて、「左近ちゃん 見参!」に登場する「餡袋屋」のモデルともなっている堺の名店「かん袋」、皆々様も堺にお越しの際には、ぜひお立ち寄り願えればと思います。


堺奉行のこの三成はむろんのことながら、左近ちゃんや吉継ちゃんも歓迎いたしますので、何卒よろしくお願いいたします!

(僕の心眼をもってして見れば、めっちゃ頭身の高い人間に見えなくもなくもないかもしれない……!)

>>めっちゃ頭身の高い人間

当時の平均身長は150cmほどなので、背が高ければそれだけで十分武将の素質ありと評価されそうです(汗)

ちなみに山県三郎兵衛昌景は身長120~120cmだったそうですがね。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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