59話② 【変】歴史の息吹が感じられる「秋田の寺町」

文字数 874文字

まだあんのか?

当たり前じゃ。


少なかったら防衛ラインの機能が果たせまいて。

ちなみに秋田市の寺町は久保田城の西側に作られとるんよ。

なんで、西側だけにあるんですか?
秋田市を地図で見れば一目瞭然じゃな。
なにがわかるんだ?

秋田市は日本海沿岸に位置しとってな。

東側には山があるんじゃ。

なので、海の外から敵が攻めてくることを想定して町割りをしたいうことじゃな。

海外の敵じゃろうと、国内の敵じゃろうと、大規模輸送に船を使うんは当然のことじゃからな。

海側からの攻撃には万全の防御態勢をしいとった、いうわけなんよ。

なるほどな。


で、これがその防御態勢の名残というわけじゃ!
それにしてもほんと、多いな。
それだけに見応えはありますけどね。

ほうじゃな。

ま、これ以上の規模をもった寺町はまだほかにもようけえあるけえ、

そういうのもおいおい紹介しちゃろうかの。

他にもあるのか?

ああ。

むしろ城下町があったところなら、規模の差こそあれ、

たいていは寺町があったというてもええじゃろうな。

都市計画には外せないものだったというわけですね。

そういうことよ。

ちなみに秋田市の寺町は、その歴史を感じさせる景観が評価され、 

昭和58年に「市民が選ぶ都市景観賞」を受賞しとるんじゃ。

マジかっ!?

おう。

ただ、あまり地元の人は知らんようじゃがの。

そうなんですか?

うむ。

なんせわしが寺町に行こうと地図を見とったんじゃが、

そんとき地元に人に「なにかお探しですか?」いうて声かけられたんよ。

で、どうしたんだ?
秋田の寺町のことを説明したんじゃが、「すいません……。わかりません……。地元の人間はそういうところには行かないので……」と謝れてしもうたわ(笑)
地元の人間が知らないような場所ですら……
見てまわってるとはな……

ま、地元の人間はそういうもんじゃって。

わしだって高校生ぐらいの頃は、自分の住んでるところを見てまわろうとは思わんかったけえな。

いまは?
小さな神社ですら見てまわるが、なにか?
…………
なにも言えねえ……
そんなわけで江戸時代の雰囲気をいまに残す秋田の寺町、みなさんもぜひ一度足を運んでみてつかあさい!!

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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