132話② 船橋競馬場の「あんかけ焼きそば」

文字数 857文字

でも、それだと名物の方も期待できそうにないですね……
いや、それがなかなかそうでもないんで。
マジかっ!?

ああ。

前にも言うたことがあろうが、地方競馬は名物が豊富なんじゃ。

見た目のボロさにまどわされちゃあいけんのよ。

たしかに浦和競馬場水沢競馬場はおせじにもきれいとはいえませんでしたが、

そのぶん名物はしっかりしてましたしね。

ほうじゃろ。

園田競馬場佐賀競馬場だって、施設はいうほどじゃなかったが、

名物はかなり豊富じゃったろ?

そういえば、そうだな。
じゃあ、期待してもいいってことでしょうか?

ああ、ええで。

船橋競馬場の名物は、なんといってもこれ!

「東西商会」さん「あんかけ焼きそば」よ!!

ほう、美味しそうですね!!

しかし、「あんかけ焼きそば」ってわりには、なんか思ってたのと違うな……

ああ。

武松が思うとったのは、かた焼きそばにあんがかかっとるいう感じのじゃろ?

そうそう。

よくわかったな!!

ま、たしかにふつうはそういうのを想像するわな。

じゃが、ここの「あんかけ焼きそば」は焼きそば自体はふつうの焼きそばなんよ。

では、そこにふつうのあんがかかってるんですか?

それだとちょっと焼きそばの風味に負けませんか?

負けんのう。

なんせこのあん、カレー風味がしっかりついとるけえな。

カレー風味っ!?

ああ。

焼きそば自体にもしっかり焼きそばの味がついとるが、

そこにカレーあんをしっかりかけまわして提供されとるんじゃ。

なので、味が二重に楽しめるんよ!!

それは、旨そうだな!!

おう。

実際船橋競馬場の名物筆頭格じゃけえな。

旨くないわけがないで。

これ、かなりのボリュームもありそうなんですが、

これでいくらぐらいなんでしょうか?

380円。


安ッ!!

ほうじゃろ。

旨い上に、ボリュームもあって、安い。

しかも作り置きの焼そばに、

あつあつのあんをさっとかけて出してくれるんで早い。

競馬場飯では文句なしのトップクラスじゃな。

ぜひ食べたい逸品ですね。
そんなわけで、船橋競馬場の名物筆頭格、具もたっぷりな「あんかけ焼きそば」をみなさんもぜひ一度食うてみてつかあさい!!

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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