118話② 佐賀競馬場の「回転焼き」

文字数 1,171文字

で、今回の佐賀競馬場名物ってのは?

おう。

今回も小腹がすいたときにちょうどええ逸品を紹介しちゃろうかの。

また、さつま揚げですか?

おいおい。

いくらなんでも、同じようなものを二つも紹介したりはせんで。

じゃあ、なんなんだ?

ほうじゃな。

今回紹介するんは、スイーツじゃよ。

スイーツ?
そんなオシャレなものがあるのか?
佐賀競馬なのに?

おいおい。

佐賀競馬をバカにするもんじゃないで。

れっきとしたスイーツがあるわい。

そう、これぞ佐賀競馬を代表するスイーツ「回転焼き」よ!

今川焼じゃねえか!!
いや、大判焼きでしょう!
どっちも正解よ。


マジかっ!?

ああ。

佐賀はもちろんのこと、九州や大阪では「回転焼き」というんじゃ。

そうだったんですか……

おう。

今川焼は、なぜか呼び方に地域色がよう出る食べものでな。

かなりの呼び方が存在するんじゃ。

変わったところでは「○○焼き」いうところもあるで。

読めねぇ……
ま、まるまる焼きですか……?
いや、これで二重焼きと読むんじゃ。
読めるか!!

どこですか!

そんな非常識な地域は!!

広島。
え?


広島。
納得した……
ですね……

ちなみに中国地方全般では二重焼きとは呼ばず、

なぜかこの呼び方は広島だけなんよ。

広島のお祭り屋台では「○○焼き」という表示が当たり前なんで

外から来た人には面食らうじゃろうなぁ。

そうだろうな……

もっとも、文字として表記する場合は、

ふつうに「二重焼き」とも書くけえ、

そこまででもないかもしれんがの。

なんかもう……

○○焼きのせいで回転焼きが

むしろ正常に見えてきたな……

それならよかったわ(笑)

なお、佐賀競馬では「まんじゅうのハロー」さんが売っとるんじゃが、

粒あんでも白あんでもクリームでも、

昔ながらの100円で売っとるんで

小腹がすいたら気軽につまむとええで。

ほんと、競馬場価格ガン無視ですね……

これも佐賀競馬のええところじゃろうて。


そんなわけでお、佐賀競馬場で回転焼きを売り続ける「まんじゅうのハロー」、みなさんも佐賀競馬場に行かれた際はぜひ顔をのぞかせてみてつかあさい!!

今川焼きの別称の多さは、その手軽さゆえでしょうな。

小麦粉と砂糖、餡子さえあればどこでもできるので、安価で売ることができる。

一般的な常設店舗はもちろんのこと、祭り屋台のような手軽なところでも売ることができたので、全国どこでも生産することができたわけです。


で、それぞれの地域が独自のネーミングで売り出した。

場合によっては、一部地域の一部店舗がさらに独自のネーミングで売り出したので、さらに細分化したというわけです。

たい焼きと違って、金型がシンプルなのも、いろんな店が手を出した一因でしょうな。

ちなみに大判焼きはその形状が大判に似ていたから。

今川焼きは、江戸で売り出したのが今川善右衛門という人だったとも、

今川家の家紋「足利二つ引両」に似ていたからとも言われとります。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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