109話①【変】大分で発掘中の「大友氏館跡」

文字数 786文字

そういえば昨日、大分市の府内城を紹介されているときに、ふと思ったことがあるんですけど、いいでしょうか?
おう、なんじゃ?
大分城こと府内城は安土桃山時代後期から建てられて、江戸城前期に完成したものだということですけど、そもそも戦国時代にお城はなかったんでしょうか?

なかった。

あっさりしてんな!!
でも、たしか豊後といえば大友宗麟っていう有名な戦国大名がいたんじゃなかったんでしたっけ?

おう、そうで。

よう知っとるのう。

じゃあ、その大友氏の居城とかはどこにあったんですか?

居城はなかった。

代わりに屋敷があった、いうことなんよ。

城がなかったのか!?

ああ。

戦国期には、そうめずらしい話でもないんよ。

山口を支配下においとった大内氏の大内氏館しかし、一乗谷を支配しとった朝倉氏の朝倉氏館しかりじゃな。

マジか……
甲府を支配下においとった武田氏の躑躅ヶ崎館じゃって、城じゃのうて館じゃけえのう。
あ、それはなんか聞いたことありますね。
もっとも、躑躅ヶ崎館の場合は天守閣がなかったいうだけで、堀なんかが3層にもなっとって、わりと堅固な作りじゃったそうなけどのう。
そうなのか?

ああ。

仮にも大将が住むところよ。

それなりの防備はしとるいうもんじゃて。

では、大友氏の館の方はどうたったんでしょうか?
まだまだ発掘調査中じゃけえ、細かいところまではわからんが、どうも南蛮貿易を主眼においた屋敷であったようじゃな。

発掘調査中?


ああ。

なんせこれがその「大友氏館跡」じゃけえな!!

本当に発掘調査中じゃねえか!!
なにもないに等しいですよ!!

うむ。

仮にも国指定の史跡なのに、このありさま。

なので今観光に行こうとする人は皆無というてもいいありさまじゃな。

それなのに、行ったのか……?
ああ、行った。

おもしろかったですか?

おう、非常に興味深いもんじゃったで。
これを見ておもしろいと思える人は……
たぶんそうそういねえと思うぞ……

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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