156話① 広島の街にあふれる「カープ」仕様

文字数 1,523文字

この前、カープ仕様のボウリングを紹介されてましたけど、広島ってあんなにカープであふれかえってるんですか?

あのカープボウリングはちと特殊なんじゃ。

なんせ1ゲーム当たり100円ほどの追加料金を取りよるけえな。

なんだ。

じゃあ、あれは特別仕様ってだけか。

ほうじゃな。

ただボウリングに関してはあそこが特殊なんじゃが、

カープが街にあふれかえっとるいうのは

これはこれでまぎれもない事実じゃな。

マジかっ!?

おう。

広島人はそれこそ生まれた頃から自然とカープに接しとる。

なので、生まれた頃からDNAの中に刻み込まれるようになっとるんよ。

そこまでですか?

うむ。

たとえば広島では広島主催の試合は全試合地上波でTV放送しとるし、

ラジオではホーム・ビジター関係なく全試合を最後まで放送しとる。

新聞も地元紙の中国新聞では、どのスポーツ新聞より詳しく記事を書いとる。

年末年始のオフシーズンでも、広島ではカープの選手会ゴルフやら

カープとサンフレッチェ広島の広島対決を放送したりして大盛り上がりしとるけえな。

でも、そういうのは他の地域でもありそうですけどね。

もしかしたらそうかもしれん。

ほいじゃが、それ以外にも街中いたるところにカープがあるいうんは事実なんよ。

たとえば、こういうのとかじゃな。

こ、これは!?

これは広島市内と三次市を結ぶ「カープバス」じゃな。

れっきとした公共の交通機関が出しとるバスがこのありさまよ。

こっちは、この前紹介した「THE OUTLETS HIROSHIMA」に展示されとる、カープ仕様の電車。
で、この前のボウリング場近くのカープグッズ売り場。
ここでは球団の公式グッズの一つ、カープ地球儀なんかも売られておったわ。

広島市内にカープグッズ売り場が何か所もあるのは当然のことながら、

広島では高速道路のサービスエリアでもカープグッズ売り場が存在する。

これは広島の小谷SAのグッズ売り場じゃ。

これは3年前の撮影になるんじゃが、カープ仕様のペコちゃんじゃな。

ちなみに市内にある赤松薬局には、カープ仕様のサトちゃんもおったで。

サトちゃんなんかイチロー選手のおかげでメジャーのマリナーズユニフォームの方が似合いそうなもんじゃが、広島ではお構いなくカープ仕様なんよ。

極めつけはこれじゃな。

カープのマスコットキャラクター「カープ坊や」が広島県警とコラボしとる、「カープ警察官」じゃ!

広島駅の交番に貼られとった一枚じゃな。

警察ともコラボすんのか!?

ああ。

カープは営利目的じゃなかったらなんでもコラボするけえのう。

広島の路面電車である広電とコラボした「車掌坊や」は有名。

中には浄土真宗本願寺派とコラボした、「カープ坊主」なるもんもあるんで。

マジだった!!

さすが市民球団……

非営利の団体とのコラボはかなりゆるいんですね。

ほうじゃな。

ちなみに営利目的でも、他球団と比べたらかなりゆるいで。

なんせ広島のサントリーウーロン茶は菊池涼介選手が愛飲しとるいうこともあって、広島では常にコラボ仕様。いまは広島の名選手の名言が入った「名言ボトル」いうんが、広島限定で売られとるわ。

サントリーが!?

ああ。

それ以外にも広島では、ビールが広島だけカープ仕様じゃったり、

インスタントラーメンがカープ仕様じゃったりするんはようある話なんよ。

カープとしても、カープのロゴマーク入れて宣伝になればいうことで、

かなりハードルをさげとるようじゃな。

まるでくまモン並みだな……

言い得て妙じゃな。

カープコラボのハードルの低さは、それこそゆるキャラ並みいうてもええじゃろうて。

そういう草の根の活動が、いまの広島ファンの多さにつながっとるんやもしれんな。

街にあふれかえってるっていうのは……
大袈裟でも誇張でもねえんだな……

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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