89話② 長浜観光の際は「文泉堂」で一服!

文字数 1,141文字

で、長浜の逸品っていうのは?

ああ。

実は長浜は観光地化されすぎとるせいか、これといったいい飯屋がないんよ。

そうなんですか?
いや、あるにはあるんじゃが、良さげなのは高すぎたり、観光客相手に商売しとって地元の人はそがいに食べんじゃろういうような雰囲気の店じゃったりと、やや決め手にかけるんよ。
マジか……
では、長浜市街地で食べるものはないと?
いや。
てめえ、さっきと言ってることが違うじゃねえか!

おいおい、勘違いすなや。

わしは「これといったいい飯屋がない」いうただけで。

うん、どういうことだ?


もしかして飯屋以外にならあるということですか?

おう、察しがええのう。

そう、わしがオススメしたいのは、ここ「文泉堂」さんじゃ!

いい雰囲気だな!
ここは何屋さんなんですか?

おう、ここは本屋であり、カフェでもあるいうところでな。

もともと江戸時代から続く商家で、元は「銭作」という屋号の両替商じゃったんじゃ。

それが明治から新聞販売等を経て、現在の本屋になったいうことなんじゃ。

本屋なのに、カフェなんですか?

ああ。

ここは店の奥に、庭を眺めながらお茶を飲むスペースがあってな。

くつろげること間違いなしの雰囲気が、そこにはあるんじゃ!

たしかにこの庭はいいですね!

だな。

たしかに落ち着ける雰囲気だな!

ほうじゃろう。

ここには樹齢400年の梅の老木もあってな。

梅の時期も見事なら、雪の時期もまた見事な景色を作るそうな。

ぜひそういう時期にも行ってみたいものよな。

で、ここのおススメは?

ああ。

個人的にはこの「コーヒーセット(500円)」じゃな!

手ごろな値段でいいですね!
この景色を眺めながら、この値段はたしかにいいな!

そう!

だからこそ、ここを一押しにしたんよ。

セットの和菓子も長浜市のものらしいんで、そういう意味では長浜の地のものを味わえるというわけじゃな。

ここも事前に調べておいたんですか?

いや、ここはまだ体力が全快しとらんことを感じて、急きょ探し当てたところじゃな。

いい雰囲気じゃったんで入ってみたんじゃが、まんまと正解じゃったいうわけなんよ。

ほんと、てめえの名所嗅覚、ハンパねえな……
そがいに褒めんなや(照)
褒め……るしかねえな。
武松さん、お察しします……
そんなわけで、庭園を愛でつつ一休みなんていう贅沢を、たった500円で味わえることができる「文泉堂」、みなさんも長浜観光をされる際は、ぜひ立ち寄ってみてつかあさい!
雰囲気いいですね。撮影OKなら、それ目的でいくのも楽しそう。

撮影OKでしたわ!

ここの雰囲気を感じつつ、お茶でまったりできるというのはなかなかの至福の時間でした。

ちなみに4枚目の写真の奥の一番上にあるのは勝海舟の書

ここのご主人のご先祖のためにわざわざ勝海舟が書いたものだとか。

なんとも歴史を感じますな。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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