87話① 【変】カープのルーツは「広島城」にあり!

文字数 1,009文字

今岡先生?
なんじゃ?
タイトルにもあるとおり、広島のお城と言ったらやはり広島城なんでしょうか?
ほうじゃな……

なんだ?

てめえの好きな城の話なのに、なんだか元気ねえな?

おう、ぶっちゃけわしは広島城はあんま好かんのじゃ。
マジかっ!?

めずらしいこともあるものですね。

てっきり広島と名がつけば、なんでも好きなものだと思っていましたが?

ある意味で、その認識は間違っておらん。

広島人のメンタリティとして「広島」と名がつけば片っ端から応援するいうのが、

どこかにあるもんなんよ。

じゃが、それだけに譲れんものもあるんじゃ。

譲れないもの?

ああ。

広島城は復元天守の中でも、かなり最悪の部類なんじゃ。

なので、城としての品格はかなり低いといってもええのう。

そう、これがその広島城じゃ!!

ほう、わりと立派じゃねえか?
悪くなさそうに見えますけど、なにが問題なんでしょうか?

パッと見は悪くないけえ、また始末にこまるんよ。

なんせ、これは鉄筋コンクリート造で、床はモルタル製いう仕様じゃけえな。

外から見るんと、中に入るんとでは大違いなんじゃ。

じゃあ、同じ復元天守である名古屋城や大阪城なんかも?

ぶっちゃけ微妙な気持ちにはなるな。

ただ、あのぐらいの規模感があれば、

また別物として楽しむこともできるが

広島城は中がわりと殺風景じゃけえのう。

正直あんまおススメはできんのよ……

じゃあ、なんで紹介なんかしやがった!!

たわけ!!

城は天守のみにあらず、堀や櫓はなかなかのもんなんじゃ!!

いや、むしろそっちをこそ見てほしい思うたけえ、紹介したんよ!!

そう、これがそうじゃ!!

ほう、天守よりわかりにくいが……!!
これはこれでなかなか……!!

ほうじゃろう、ほうじゃろう。

とくに堀に関しては、ここにもともと鯉がようけえ住んどったけえ、

広島城も「鯉城」と呼ばれとったという逸話があるんよ。

鯉城?
もしかして広島カープの鯉っていうのは?

うむ、そこから来とる。

ちなみに他の説では「広島城が黒かったから、鯉城と呼ばれた」とも、「地域名の己斐浦が、鯉に通じるから鯉城と呼ばれた」ともいわれとるがの。

ただ、広島城に鯉がようけえおって、広島城自体が鯉城と呼ばれとったいうんは、まぎれもない事実なんよ。

そういう意味では、やはり広島人に根差した城ということなんですね。

ま、そういうことじゃな。

あの復元天守のお粗末な出来栄えを除けばのう……

なんか今岡先生にとっては……
めずらしく根が深い問題なんだな……

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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