83話① 関が原で天下をつかめ「花伊吹」

文字数 808文字

関が原の戦いは知っとろうな?
天下分け目の大戦だろ?
さすがにそれは知っていますよ。

そう、日本の戦いの中でも一二を争うほどに有名な戦いじゃな。

じゃが、その地がほとんど観光地化されとらんいうことは知っとるか?

そうなのか?

でも、なんでなんでしょう?


答えはずばり、「なにもない」からじゃな。
マジかっ!?

ああ。

前々から「なにもない」いうのを聞いてはおったんじゃがな。

実際行ってみてわかったわ。

これは本当に「なにもない」いうことがな!

実際に行ったのか……
さぞがっかりしたでしょうね……


え?

なんで?

なんでって……
だって、なにもなかったんでしょう?

それがなにか不都合でも?

わしはなにもないところに立っとる陣跡の碑や塚や墓を見て、しっかり楽しんできたんじゃがのう。

そうでした……
こいつはこんなやつだった……

むしろなにもないけえ、当時の地形やなんかがそのまんま残っとって、十分「布陣の妙」も見聞してくることができたわ。

地図上で、その配置まではわかっても、なかなか高低差まではわかりにくかったけえな。

これはいい勉強になったわ。

そう思えるってすげえな……
写真も撮ったんですか?

ああ。

むろん撮ったが、見るか?

これらがそうじゃ!

びっくりするぐらい碑ばっかりだな!

当たり前じゃ!

ほいじゃけえ、言うたじゃろうが!

これどんぐらい時間かかったんですか?

車を駆使して行ったけえ、半日ぐらいかのう。

関が原市内に点々としとるけえ、

むしろ移動が大半じゃったがな。

まじか……
あとは関が原以外にも、毛利や吉川、安国寺が布陣した南宮山が岐阜県垂井町じゃったり、島津豊久が亡くなった烏頭坂が岐阜県大垣市じゃったりしたがの。
そこにも……

もちろん行っとる。

これがそうじゃ!

なにがあなたをそうさせるんですか……?
歴史への飽くなき探求心じゃな!
ほんと、すげえよ……
それ以外言いようがないですね……

まあ、そがいにがっくりしんさんな。

次のページでは関が原の逸品を紹介しちゃるけえな。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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