217話② 三重の国宝「専修寺」

文字数 974文字

そんなわけで、今日は三重県の国宝「専修寺」を紹介しちゃろうかの。
国宝?
お寺が国宝なんですか?

おう。

ここの寺は規模がでかいうえに、建物もけっこう古いもんでな。

それだけの格式と歴史をほこっとるんよ。

そのわりには、あまり聞かねえな。

まあのう。

三重というと、どうしてもお伊勢さんこと「伊勢神宮」に目がいきがちじゃけえな。

あまりお寺さんがクローズアップされんいうのもあるんじゃろうてな。

なんせその最寄り駅も無人駅いうありさまじゃけえな。

これが無人駅なのか!?
そのわりにはなにか趣がありますね!!

ほうじゃろ。

なんせこの一身田駅の木造瓦葺の駅舎は、

1923年(大正12年)12月に作られたもんじゃけえな。

歴史があるな!!
でも、この駅名、なんて読むんですか?

一身田駅と書いて、正式には「いしんでんえき」と読むんじゃ。

ただ、地名のほうが「いっしんでん」なんで、地元の人らは「いっしんでんえき」と呼んどるそうな。


統一しろよ!!

まあ、そういうのは、ままあることよ。

要は通じりゃあええんじゃけえ、固いこと言いなさんな。

今岡先生はそのへん、ほんと柔らかいですよね。

各所の地名やら歴史やらを調べよったら、いくらでも出てくる話じゃけえな。

そがいなんにいちいち目くじら立てよったら、なにも進みはせんわ。

なるほどな。
で、その国宝のお寺ってのは、どんなのなんですか?

おう。

これがその国宝「専修寺」よ!!

ほう、なかなかのもんだな!!
たしかに見ごたえありますね!!

ほうじゃろ。

なんせここは、浄土真宗10派のうちのひとつ「真宗高田派」の大本山じゃけえな。

大本山!?
えらい寺だってことか!

おう、そのとおりよ。

なので、浄土真宗の中でも、京都の西本願寺や東本願寺に匹敵する規模があるんじゃ。

歴史も室町時代の創建で、戦国時代に兵火によって炎上しとるんじゃが、その後、ちゃんと江戸時代に再建されとるいう由緒あるもんじゃけえ、見ごたえ十分なんも納得いう代物よ。

てめえが紹介するだけあるってこったな。
そういうことよ。
でも、なんで今回、お寺の紹介をされようと思ったんですか?

ああ。

いまコロナウイルスが世間を騒がせとるじゃろ?

ええ、そうですね。

ほいじゃけえよ。

昔から病気平癒の祈祷は、神社や寺の領分じゃけえな。

縁起かつぎで紹介するんも悪うはなかろう思うた次第よ。

なるほどな。
うまく収まってくれるといいですね。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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