247話② 三種の神器・草薙剣を祀っている「熱田神宮」

文字数 839文字

ま、こうやって名所をつらつら紹介するん、またエッセイいうもんじゃろうて。


てめえがそれでいいっていうんなら、もう言うことはねえよ!

やさぐれとるのう。

誰のせいだ!

で、今日はどういったところを紹介してくださるんですか?

ほうじゃのう。

中京エリアで一番初詣客が訪れるといわれとる、名古屋の熱田神宮とかええかもしれんのう。

けっこう趣がある神社ですね。

たしかに、厳かな雰囲気があるな。

まあ、ほうじゃろうな。

なんせここは伊勢神宮に次ぐ由緒正しい神社とも言われとるところじゃけえな。

じゃあ、けっこう歴史ある神社なんですね。

ほうじゃの。

じゃけえ創建は正直なところ不明。

一説には日本武尊の子の仲哀天皇の時代に作られたとも、日本の最初の元号である大化時代に作られたともいわれとるけえな。

ほんと、古いな!

だいたいここのご神体は、三種の神器の一つ「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」じゃけえな。

それこそ伝説レベル、いうもんよ。

マジか……

でも、三種の神器って、たしか天皇家に代々伝えられてるものなんですよね?

それがご神体ってどういうことなんですか?

ああ、そのことか。

それはある意味正解、ある意味間違いじゃな。

ある意味間違い?

おう。

たしかに三種の神器は天皇家に代々伝えられとるものになる。

しかし天皇家にあるのは三種の神器の「形代(かたしろ)」、つまりはレプリカで、草薙剣のご本体はこの熱田神宮にあるといわれとるんよ。

そうだったんですか。
しっかし、なんで伝聞調なんだ?
真相は誰にもわからんけえな。
なんでだ?
ご神体としての草薙剣は、熱田神宮の奥深くに封印されとって、誰も直接見れんことになっとるけえな。

誰も?

さすがに管理している宮司さんぐらいは見てるんじゃないんですか?

いや、宮司さんも見とらんらしい。

なんじゃったら、代々の天皇陛下も見とらんそうな。

それじゃあ、誰にも見れねえじゃねえか!

じゃけえ、伝説は常に伝説のままなんよ。

それが日本の伝統というもんじゃ。

なんか日本の神社が……
RPGめいてる感じすらしてきましたね……

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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