68話① 【変】隠れた歴史遺産の宝庫「新潟の古町」

文字数 1,067文字

新潟市に古町いうところがあるんじゃが、知っとるか?
あまり聞いたことないですね。

なんだ?

古い町なのか?(笑)

おう。

武松にしちゃあ、冴えとるのう。

そう、新潟の中でもひときわ古い町じゃけえ、「古町」なんよ!

マジかっ!!

ああ。

古町は第二次世界大戦の空襲でもあまり被害を受けんでな。

わりと古い建物が残っとるんじゃ。

だから古町と呼ばれるようになったんですか?

いや。

古町と呼ばれるようになったのは、もっと古いんよ。

というのも、古町には古町通いうのがあるんじゃが

これが古町通と呼ばれるようになったのは江戸前期からのことじゃけえな。

ほんと、古いな!!

そう呼ばれるようになる前は、もともとなんだったんですか?

本町通じゃな。

要するにメインストリートじゃったいうわけなんよ。

ただ1617年(元和3年)に作られた新町が栄えたけえ、

それとの比較でいつしか古町と呼ばれるようになったいうわけなんじゃ。

江戸前期の浮世絵にはすでに「古町」の記述が見られるけえ

わりと早い段階でそう呼ばれとったんじゃろうな。

浮世絵ですか……
もしかして、てめえ……
当然調べた。
だろうな……

ちなみにそれが正式の町名になったのは、1872年(明治5年)10月のこと。

ようもここまで引っ張ったもんじゃな。

では、その情緒豊かな街並みがそこにはあるってことなんでしょうか?
いや、ないで。


おいっ!!
さっき、「わりと古い建物が残っとる」って言ってたじゃないですか!

おう、たしかに言うたな。

ただ、建物は残っとるが、街並みまで古いままとは言っとらんで。

どういうことですか?

古い建物もあるが、町自体はけっこう再開発の手が入っとってのう。

ホテルが建っとったり、商店街があったりと、

わりとふつうの街並みになっとるんじゃ。

マジか……
じゃあ、見るべきものはないってことですか?

勘違いしんさんな。

さっきも言うたように古い建物は残っとる。

しかも芸者とかおいとった置屋や

それを呼んだ料亭という立派なもんがな。

そう、これがそれじゃ!!

これは「行形亭」いう、江戸時代中期に創業した料亭じゃ。
ぎ、ぎょうけいてい?
いや、これは「いきなりや」と読むんじゃ。
読めねえよ!!

で、これは「大橋屋」

ここは創業が1866(慶応2)年で

建物自体が文化財に指定されとるもんじゃな。

で、これが「やひこ」

ここは創業が1907(明治40)年じゃな。

ここは「有明」

創業1938(昭和13)年の老舗じゃな。

江戸時代のもあったりするんで……
昭和初期でも老舗感がまるでないな……

そんだけ歴史あるいうことよの。

まだまだあるけえ、次のページでも紹介しようかの。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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