27話① 福岡のレストラン「ピエトロ セントラーレ」

文字数 583文字

今岡先生は福岡に行かれたことあるんですか?
おう、むろんあるで。
むろんってなんだ、むろんって。
そりゃ、あれよ。黒田官兵衛(黒田如水)の本を書いた際には、ちゃんと墓前にも報告にいっとるけえな。
墓参りか?

だけじゃないがの。官兵衛の墓がある崇福寺にも行ったが、官兵衛を神として祀る光雲神社にもいったけえのう。

ほれ、これが証拠じゃ。

てめえのことだから行ってるとは思っていたが……。
ほんと、無駄に律儀なところがありますよね……。
あ、律儀っていやあ、そういえばもう一つあったんだったわ。
まだなにかあるのか?
ああ、ちゃんと官兵衛殿に読んでもらおうと思ってな。

崇福寺の住職さんを訪ねて、「これを仏前にそなえてください」といって、拙著を渡してきたわ。

そこまでするか?
しても罰はあたるまいて。
あたらないとは思いますが、お坊さんも困惑されたでしょうね。
おう。はじめは「なに言ってんだ、この人?」という感じじゃったけえのう。

で、「この本を書かせていただいたんで、如水公にご報告をしたいと思いまして」と言ったら、なんとか納得してくれたわ。

アポイントは?


いきなり行ったけえ、むろんなしじゃ。
相手の迷惑ぐらい考えましょうよ。
神様にもなられとるんじゃけえ、そのぐらい許してくれようて。
いえ、お坊さんのです。
悟りを開いとられるお坊さんなら問題あるまいて。
……だそうですよ、武松さん。
……ノーコメントだ。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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