103話② 江戸時代から続く名品 墨田区の「言問団子」

文字数 738文字

で、今日紹介する逸品は、この近くにある和菓子屋なんじゃ。
ほう、めずらしいな。

まあのう。

わしの場合、腰落ち着けて茶すするいうことをあまりせんけえな。

落ち着きのない性格ですしね。

午年生まれじゃけえ、

馬みたいに駆け回る性分なんじゃろうて。


でも、茶自体はよく飲むよな?

ああ。

家では自分で淹れたりするけえな。

そこが意外ですけどね。
自宅では駆け回らんでええけえな(笑)
そういう問題か!


そういう問題よ!
言い切ったな……
で、その和菓子屋というのは?

ああ。

江戸時代から続く老舗でな。

小説『鬼平犯科帳』の中にも登場しとる逸品なんじゃ。

マジかっ!?

おう。

他にも作家の幸田露伴や詩人の野口雨情、画家の竹久夢二も大好物だったそうでな。

野口雨情はその店でそのまま詩を書き、竹久夢二はいろんな作品でその和菓子を描いとるそうな。

名店中の名店なんですね。

ほうじゃな。

で、これがその名店「言問団子」さんじゃ!

ほう、雰囲気がある店だな!
でも、これってなんて読むんですか?
これは「ことといだんご」と読むんじゃ。
で、ここの名物ってのは?

それはもう、これしかなかろうて!

店名と同じ「言問団子」よ!

これはいいですね!!
たしかに旨そうだ!!

実際、旨かったで。

これは小豆餡と白餡、味噌餡の3つの味が楽しめる趣ある団子でな。

しっかりとしたこし餡が、また舌触りなめらかで上品な逸品なんじゃ。

これでいくらぐらいなんですか?

3種類の団子で、1人前690円じゃな。


そこそこするんだな。

まあのう。

とはいえ、昔ながらの製法で、手間暇かけて作っとるんじゃけえ、

むしろ安い方じゃろうて。

そう言われれば……
たしかに……
そんなわけで江戸時代から続く名店・名品「言問団子」、みなさんも墨田区に行かれる機会あらば、ぜひ一度足を伸ばしてみてつかあさい!!

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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