08話② 東京・浜松町の「蕎麦酒房 本枯」

文字数 1,457文字

で、今日はなんの店を紹介してくれるんです?
今日はさすがに初詣ついでに食ったもんとかないんでな。ま、年末年始っぽいところで、東京・浜松町のそば屋「蕎麦酒房 本枯(ほんがれ)」を代わりに紹介したいと思う。
ちといいか?
うん、どうした?

ここは違うけどよ。そば屋って、なんでああも「●●庵」って名前が多いんだ? 前々から気になっててよ。


ああ、そういうことか。それはお前にも関係あることなんじゃがの。
武松さんに?
うむ。つまりお寺関係からきとるんじゃ。
寺からだと?
実は江戸時代、そばうち名人のお坊さんがおったんじゃ。そのお坊さんがおったところは浅草の「道光庵」いうところじゃったんじゃが、なんとそこのお寺、江戸時代のそば屋ランキングでも本業のそば屋と競って上位に食い込むほどだったんじゃ。
それは……、すごいですね。
ほうじゃろ。それでその寺は「そば寺」とか「そば打ち寺」と呼ばれるようになり、それにあやかって「●●庵」とつける店が増えたってことなんじゃ。
なるほどな。もともとは坊さんから来てる話なのか。うちの時恵にもやらせてみるとするかな。
いいつまみになる思うたんじゃろ。ま、つまみになるかどうかはわからんが、ここのランチもなかなかのもんじゃぞ。
ほう、どれどれ。
わしのオススメなのは、この「スペシャルランチ(1050円)」じゃな。日によってメインの中身は違うが、基本的に外れはない。この日も「鮭のハラス」がメインで、なかなかに食が進んだわ。
おおっ、かなりよさげだな。
もっともこの店の「スペシャルランチ」は1日10食のみなので、運が悪いと食えんがな。その場合は「小さい丼ぶりセット」を頼むといい。
小さい丼ぶりですか?
ああ、「そばの値段+400円」「ミニ天丼・ミニとろろ丼・ミニねぎトロ丼・日替わり丼ぶり」をつけることができる。わしのオススメは「せいろ2枚+ミニ天丼」じゃな。これがそうじゃ。
おおっ、こっちも旨そうだな。

ほうじゃろ。あと、この組み合わせならちょうど「スペシャルランチ」と同じ「1050円」で食えるけえ、万が一「スペシャルランチ」を逃しても、同じ値段でランチを堪能できるんじゃ。


ほんと、食通ぶるだけあって、いろいろ食べ歩いていますよね。

食通ぶる言うな(笑)


そんなわけで、東京・浜松町のそば屋「蕎麦酒房 本枯」、みなさんも近くに寄られたら、ぜひ一度ご賞味あれ!

では、今年も一年!
よろしくお願い致します。

安くてがっつり食べられるお店をいろいろ知っているのですね。

ミニねぎトロ丼で頂きたいですなあ。


って、日替わり丼ぶり!?

一体なにが食べられるというのです??



一応いまのところはB級グルメっぽいところは外して紹介しとりますが、そのうちB級グルメも紹介していこう思うとります。

B級グルメはさらにお安く、さらにガッツリな店が多いですのう。


ちなみに日替わりはまちまちなんで、確たることはいえませんが、わしの知る限りでは「すじこ丼」「カレー丼」のときもありましたのう。

本格的なそば屋のカレーも捨てがたいです。


>>そば屋の豆知識

「どこで役に立つんだこんなもん」と言われてひさしい無駄知識が、ようやくお役に立てて、うれしい限りです。

早速エピソード立てをしましたので、ご活用いただけりゃあ幸いです!


カレー丼、いいですねぇ。

カレーライスではなくあくまで丼なんですね。

そう、カレーライスではなくカレー丼なところがええんですよ。

わしはカレーライスとカレー丼は別物じゃあ思うとります!

そば屋のカレー丼は、カレーライスにはない魅力がありますけえの。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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