18話① カープファン御用達・広島「弘法市」

エピソード文字数 1,162文字

今岡先生!
お、おう……。なんじゃあ、いきなり?

いきなりじゃないですよ!

ここは食レポをするコーナーじゃなかったんですか? 

いくらカープが好きだからって、公私混同はどうかと思いますよ!

ご、誤解じゃ。ここはちゃんとした飯の店じゃけえ、まずは落ち着きんさい。
本当でしょうね?
ううっ……、キャラからの不審のまなざしが辛い……。(滂沱の涙)

そりゃ、日頃の行いのせいだな。

諦めろ。

非道くない……?(号泣)

ひどくねえよ。

それにしても気になるのは、この店の名前だな。名前から察するに仏教関係っぽいんだが、これで本当に飯の店なのか?

おう。さすが仏門の身、ええところに気づいたの。

当たり前だ。


うむ、ここは「弘法」の名のとおり、真言宗の遍照寺のご住職が「広島をおもしろくする」をモットーに開かれとる店なんじゃ。ちなみに広島で真言宗いうのは、けっこう少ないんじゃがの。
そうなんですか?
おう、広島で真言宗系はだいたい4%前後じゃといわれとるのう。
少なっ!?
どこが一番多いんですか?
無宗派をのぞけば、やはり安芸門徒こと浄土真宗じゃな。およそ35%程度、つまり3人に1人が安芸門徒いうことになっとる。浄土真宗は全国でも一番多い宗派じゃが、ここまで高い割合を誇っとるのは、一向一揆が盛んじゃった北陸の富山・石川・福井と、あとはここ広島だけなんじゃ。
そう考えると広島だけ異常な気がするな。

まぁ、言うてもうちなんかは、代々の安芸門徒いうだけで、いうほど熱心な仏教徒でもないけえのう。実家もせいぜいが祖父母の7回忌やら13回忌の節目の法要の際に、京都から坊さんを呼び寄せるぐらいのもんじゃて。


それ、十分熱心って言いません?


いやいや、これにはいろいろと経緯があるんじゃ。

これは俺でも擁護できんぞ。

いったいどういう経緯があるていうんだ?

まずうちが檀家になっとるお寺なんじゃが、ここの住職が京都の本願寺総本山に勤めることになったんじゃ。ま、えらい坊さんじゃったいうことなんじゃろう。
そういう場合、代わりのお坊さんは来てくれたりはしないんですか?
おう、くるぞ。で、その代わりの坊さんが来たはええが、説法や読経が下手じゃったんじゃと。で、うちの親族が「代わりの坊さんじゃあ、ダメじゃ。あれじゃあ、じいちゃんが成仏できんわ。もともとの寺の坊さんがきてくれんのんなら、もういらん」いうて、しょうがなくその坊さんが「じゃあ、一年前から予約入れてくれれば、そのためだけに広島に帰ってきますんで、それで勘弁してください」いうて、そういうことになったんじゃと。
説法や読経が下手って……一般的に気になるものなのか?(困惑)

いや、ふつう気にせんじゃろう。

わしもそれ聞いた時、軽くひいたわ。(震え声)

やはり今岡先生のご実家という感じがしますね。
これに関しちゃ、わしも否定できんわ……。(諦め)

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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