158話② 広島の意外な名物「いか天」

文字数 924文字

で、今日紹介する広島名物は?

ほうじゃな。

広島には「せんじ肉」いう酒のつまみにもってこいの逸品があるいうたが、

実は他にも広島独特の酒のつまみがあるんで。

ほう、それはいいな!!
どんなものでしょうか?
いか天よ!!

広島以外にもあるわ!!

だいたい広島ってイカの産地じゃないですよね?

ほうじゃな。

いか天に使われるイカはスルメイカなんじゃが、

スルメイカの産地は青森がダントツじゃな。

だったらどう考えても広島名産じゃないですよね?

ところがどっこい。

いか天メーカーって国内に何社あるか知っとるか?

いや……
それは知りませんが……
11社じゃな。
意外と少ないんだな。

で、そのうち広島が9社

残りの2社は大阪にあるんじゃ。

広島と大阪だけ!?
そして9社のうち、広島の尾道に5社が集まっとるんよ。
11社中5社が尾道!?
半分じゃねえか!!
ほうなんよ。

でも、なんでいか産地じゃない広島、

とりわけ尾道でそんなにいか天が作られてるんです?

もともと平安時代から尾道には良港があってな。

昔から海産物の集積地になっとったところなんよ。

そのおかげもあって、海産物加工が盛んでのう。

スルメイカの加工なんかも行われとった。

なので、そのスルメイカをもとにした、いか天が作られたのも、

自明の理いうてもよかろうてな。

なるほどな。

そんなわけで広島産のいか天は、これはこれで広島名物いうてもええいうわけなんじゃ。

ちなみに広島スーパーの珍味コーナーやら酒屋なんかには、他の県に比べていか天やらのり天がようけえおかれとるで。

のり天も?

ああ。

いかと同じように加工されて、並べられとるわ。

ほれ、これが「大黒屋食品」さんの、

「いか天 瀬戸内レモン味」

「のり天 瀬戸内すだち味」よ!!

ほう、どっちも旨そうだな!!
たしかにお酒にはピッタリですね!!

ほうじゃろ。

ちなみにすだちは同じ瀬戸内海の四国が有名、

レモンに至っては、これまた広島の名産じゃけえな。

味付けにも地元の味を活かしとるいうわけなんよ。

えらいこだわりようだな。
だからこそ紹介する意義もあるってもんなんじゃ。
今岡先生らしいですね……
そんなわけで意外な広島名物「大黒屋食品」の「いか天」「のり天」、みなさんも広島に行かれることがあればぜひ手に取ってみてつかあさい!!

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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