181話② 【沖縄応援】首里城より古い「守礼門」【がんばれ】

文字数 1,108文字

そういえば首里城には、有名な門がありましたよね?

ああ。

守礼門のことじゃな。

そうそう、これです!!
たしかにこれは見たことがあるな!
2000円札にも描かれていますものね。

ほうじゃな。

もっとも、いまでは2000円札自体が沖縄の地域通貨と化しておって、本土でほとんど見かけることがのうなってしもうたがの。

なんで2000円札は、本土であまり流通しなかったんでしょうか?

200ドル札や200ユーロ札がある欧米と違うて、日本では「2」をあまり基準にはしてこんかったけえな。

周囲を見渡しても、2000円とか200円をあまり基準にはしとるまあて。

たしかに。
言われてみればそうだな。

なので、あまり流通せんかったんじゃろうて。

最近では本土のコンビニで使おうと思ったら偽札扱いされたいう、笑い話にもならんような話も出てきよるぐらいじゃけえのう。

それって問題にならないんでしょうか?

大問題よ。

なにしろ一度発行された紙幣は日本銀行法によって、その効力を保証されとるけえな。

なので、いまでも昔の千円札も使えるし、さらに古い500円札だって使用できる。

ATMや自動販売機では使用できんかもしれんが、一般の店舗がそれを勝手に断ることはできんのじゃ。

マジか……

正確には、日本銀行法第46条第2項で「日本銀行が発行する銀行券は、法貨として無制限に通用する」とあってのう。これを根拠にしとるんじゃ。

この項は「100円玉などの貨幣は20枚までの制限があるが、日本銀行券である紙幣は一度に使用する枚数の制限を受けない」ということを定めとると同時に、「古い紙幣は、別の法律を定められてその効力を失わない限りは、永久に通用する」ともされとる、いうことなんじゃ。

ほんと、よく知ってんな……
勉強したけえな。
はいはい……

しかし、2000円札には、なんで首里城じゃなく、守礼門が描かれていたんでしょうか?

ふつうなら城の方を使うものなんじゃないんですか?

ああ。

それはしょうがあるまいてな。

なんせ首里城が再建されたんは1992年(平成4年)のことじゃが、守礼門の再建は1958年(昭和33年)のことじゃったけえな。

そっちのが早かったのか!!

おう。

なので1992年(平成4年)に首里城が再建されるまでは、守礼門だけがぽつんとあるありさまじゃったんで、「日本三大がっかり名所」の1つにも数え上げられとったぐらいなんよ。

出た!!
ここにもあったのか!!
もっとも、首里城再建以降はがっかり度も減ったせいか、あまり言われんようになったがの。
でも、首里城が焼失してしまったいま、またそういうふうに言われないとも限りませんね……

うむ。

そうならんよう、ええがに復興してくれることを祈るばかりよ。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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