62話① 佐賀駅前の名ラーメン店「ビッグワン」

エピソード文字数 1,318文字

佐賀の観光名所といったらなにが思い浮かぶ?

いろいろあるんだろうが、市内って意味では佐賀城なんじゃねえか?


ま、無難なところじゃろうな。

これがそうじゃ。

ほんとにいろいろ行ってますね。

これだけの城跡なら行って当然と思ったが、

しっかり押さえてあるあたりはさすがだな。

ちなみにこの佐賀城の大きな特徴ってわかるか?

特徴?

ああ、往時の特徴いう意味じゃなくて

いまの遺構としての特徴じゃな。

さっきの画像をみるに、

本丸がないというところでしょうか?

それもなくはないが、

本丸がない城跡は他にも結構あるのう。

じゃあ、これ以上はわかんねえな。

そうですね。

ちょっとわかりませんね。

それはじゃな、城が街の一部になっとるいうことよ。
街の一部?
どういうことです?

佐賀城は、堀なんかも一部埋め立てられとってな、

街との境界線がないんじゃ。

なのに城跡はのこっとる。

そういう意味ではかなりいびつな状態として、そこにあるんよ。


マジかっ!?

ああ。

県庁が城跡にたっとるいうのは、

福井城にも見られる状態なんじゃが、

佐賀城にいたっては県庁や博物館や美術館はもちろんのことながら

放送局や中学校、高校、果ては民家やアパートまであり、

バスが堀の外側からはいってきて、内側を通り、

そのまま外側にむかって突っ切るという仕様なんじゃ。

これは全国的に見ても稀じゃな。

なんでそんな感じになったんです?
大きいのは明治期にあった「佐賀の乱」が大きいのう。
佐賀の乱?

ああ。

ぶっちゃけていえば、明治期に九州で起きた旧士族の反乱でな。

佐賀は明治新政府側であったにもかかわらず、大きな反乱がおきたんじゃ。

去年の大河ではさらっとナレーション程度で流したけえ、

一般の人にはピンとこんかったかもしれんが、

佐賀では城の大半が燃えるという、えらい騒ぎになっとったんじゃ。

そんなことがあったんですね。

うむ。

で、その後、城を建て直すいうわけでもなく、

むしろ「町の中心地が空いてるなら、ここに公共の建物をたてよう」

いうことになって、学校やらなんやらが建てられることになったんじゃ。

しかし、なんでまた反乱なんか起きたんだろうな。

薩長土肥というぐらいですから、

肥前・佐賀も新政府よりだったはずですよね?

一つは薩摩の西南戦争同様、新政府内部でも権力争いが原因じゃな。

あともう一つは、肥前は新政府に参加はしたけど、

実はもともとは討幕推進派ではなく慎重派だったいうのが大きいな。

そうなんですか?

ああ。

なので、佐賀士族の新政府に対する不信はけっこうあったようじゃな。

一概によく「薩長土肥」といわれるが、

薩摩・長州・土佐は新政府以前にも「薩長同盟」「薩土同盟」で名前が出るが、

肥前の名前がほとんど出てこんかったのはそのせいなんよ。

肥前が新政府にからむのは、ほとんど倒幕がされた後のことじゃけえな。

だから「肥前は薩長土肥の中でも一番地味」と言われるんですね。

ああ、幕末のドラマで魅力的なんは、新政府樹立前がたいていじゃろう?

しかし、そこにはほとんど肥前は絡まん。

肥前が絡むんは、新政府への人材供給源としてからじゃけえ、

地味いわれるんもしょうがないところよのう。

しかし、歴史となると、ほんと詳しいな……。
勉強したけえな。
そうだな……。
そうですね……。

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登場人物紹介

今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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