126話① アラブのメッカ「園田競馬場」

エピソード文字数 1,379文字

今日も園田競馬場の紹介ですね?
ほうじゃな。
それにしてもよくそこまで名物があるもんだな。
わりとあるもんなんよ。
見どころの方は?
少ない。
おいっ!!

いや、こればかりはしょうがないんじゃ。

なんせ地方競馬は中央競馬に比べ規模が小さいけえな。

とりわけ園田競馬場はもともと「アラブのメッカ」いうことで

アラブ馬をメインにしとったけえ、なおさらなんじゃ。

アラブ馬?

おう。

一般的に競走馬はサラブレッドということになっとるが、

一昔前はアラブ馬いう種類の馬でも競馬が行われとったんじゃ。

アラブ馬は「アラブ種」を原産としとるが、

日本の競馬では、そのアラブ種とサラブレッドの混合である「アングロアラブ」のことをアラブ馬としてあつかっとったんよ。

アラブ種とアングロアラブは別ってことか?

ほうじゃな。

ま、純粋なアラブ種雑種(サラブレッドとアラブ種の交雑)

分けて考えとったいう認識ぐらいでええわ。

でも、なんでサラブレッドとアラブ馬で

分けてレースしてたんですか?

性能の違いじゃな。
性能?

ああ。

サラブレッドは純粋なスピードのみを追求しとったんで

足がおそろしくもろいんじゃ。

よう馬の脚のことを「ガラスの脚」なんて表現するが

これはサラブレッドの脚を端的に言い表したもんじゃな。

一方、アラブ種はサラブレッドにスピードでは劣るものの、

ずんぐりした体形で、連戦にも耐えられる頑丈さをもつ。

くわえて、おとなしくて従順いう性格でもあったんじゃ。

おかげで耐久力を求める軍馬としては

むしろこっちのほうが向いとったんよ。

もともと日本の競馬には軍馬供用いう側面もあったけえな。

どうしてもこの面は見逃せんかったわけなんじゃ。

なるほどな。

では、戦前はアラブ馬が多かったというわけですか?

戦前はもちろん戦後でもな。
戦後でも?

おう。

なんせさっきもいうたように「連戦にも耐えられる頑丈さ」があったわけなんよ。

なので、戦後の復興期、満足に馬が揃えられん状態では、

むしろ連戦できるアラブ馬が重宝された、いうわけなんじゃ。

資金が潤沢な中央競馬はいざしらず

資金面にとぼしい地方競馬では

その面は大いに魅力じゃったというわけじゃな。

なるほど。

で、さっき「一昔前は」って言ってたが、

なんでいまはアラブ馬のレースをやってねえんだ?

さっきも言うたように性能差の違いじゃな。

馬が少ない時代はアラブ馬の需要も大きかったが

サラブレッドの数がそろえられるようになったら

馬主たちがこぞってサラブレッドを買うようになった。

おかげでアラブ馬の需要が減り、

アラブ限定レースも次第にその姿を消していったというわけなんじゃ。

アラブ馬限定レースがあったのって、いつぐらい前の話なんだ?
2009年に福山競馬であったのが最後じゃな。
10年前か!!
いうほど、古い話じゃないんですね……

じゃが、その福山競馬もサラブレッドに転換したものの

その4年後の2013年には閉鎖されたけえなぁ。

さみしい話だな……

ほうじゃな。

じゃが、この園田競馬場はアラブからサラブレッドに転換して

見事生き残ったというわけなんよ。

大阪からも近いおかげか、いまだ活気があるんじゃ。

昨日はレースコースやらを紹介したが、

食い物屋や競馬場内の広場もにぎわったままよ。

ほれ、このとおりな!!

たしかに!

活気十分だな!

ほうじゃろう?

いまは競馬ブームでもあるし、売り上げも伸びよるんで

今後も園田競馬は安泰じゃろうてな。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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