239話② 真田幸村ゆかり、落城しない「上田城」

文字数 1,136文字

で、更新は更新で、ちゃんとするんですね。

あったりまえじゃろうが!

わしがこれまでに約束事をやぶったことがあるか!!

ある……ような気もするんですが。
たしかに言われてみると、パッとは思いつかねえんだよな。

ほうじゃろ。

基本的にわしは約束事はかたくなに守る主義じゃけえな。

その反面、融通がきかん頑固なところもあるが、まあ、このへんは昭和な男の性分じゃあ思うて、諦めんさい。

お、おう……
それで、今回はどこを紹介してくれるんです?

ほうよのう。

今回は信州の上田城とかええかもしれんのう。

上田城?

おう、真田幸村ゆかりの城でな。

最寄りの上田駅からして真田幸村推しのところなんよ。

マジだっ!!
しかし、そのぶん見ごたえはありそうな感じですね!

ほうじゃろ。

ちなみに城の中には真田神社いう、神社もあるけえな。

むろん祀ってあるんは真田幸村よ。

マジかっ!?
の?
マジだった!
ちなみにここは受験生の合格祈願にご利益があるそうな。

合格祈願?

真田幸村がご祭神なのに、ですか?

おう。

なんせ真田一族がここに立てこもって、大戦力の徳川軍と戦った第一次上田合戦、第二次上田合戦いうのがあるんじゃが、その戦力差をものともせず、真田一族はいずれの戦いでも徳川軍をけんもほろろに追い返しとるんじゃ。

それはなかなかにすごいですね。

ほうじゃろ。

なので、上田城は一度も落城しなかったいうこと。

つまり「落ちなかった」いうわけなんで、それにあやかって受験にご利益がある、いうことじゃそうな。

ダジャレかよ!

神様のご利益ってわりとそういうもんで。

あと、実はここのご祭神、真田幸村だけじゃあないんじゃがの。

そうなんですか?

ああ、ここは江戸時代には松平氏がおさめとった地でな。

なので、もともとここには「松平(しょうへい)神社」いうのがあったんよ。

昔は違う名前の神社だったんですか。

おう。

ほいで、戦後の1953年(昭和28年)に「どうせなら松平氏の先祖だけじゃなくって、上田城の歴代城主の真田氏や仙谷氏、あと松平氏のご祭神にされってなかった面々、全部ひっくるめてご祭神にしちゃおう。で、名前も上田神社にしちゃおう!」という流れから、上田神社へと改名。

しかし……

しかし?

上田市の上田神社じゃと、ほかの神社の名前とごっちゃになってまぎらわしいということで、そのわずか10年後の1963年(昭和38年)に現在の真田神社に再び改名された、いうわけなんよ。

そういうわけで実はまだ真田神社いう名前になってからは、50年も経ってないいうことになるのう。

古いんだか、古くないんだか……
なんではじめから真田神社にしなかったんだろうな……

さあのう。

ほいじゃが、こんぐらいのゆるさ。

わしは嫌いじゃあないけえ、ええがの。

そりゃ、てめえの存在が……
ゆるいからでしょうよ……

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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