62話  【レア】写真映えスポット「北防波堤ドーム」

文字数 969文字

稚内には、必見のインスタ映えスポットがあるのを知っとるか?
意外ですね。
なんが?
お前さんはそういうのにあまり興味ないと思ってたんだがな。
おう、興味ない。
おいっ!!

インスタ映えやら写真映えには興味はないが、

そういう風景には興味があるんよ。

どういうことですか?

わざわざSNSに挙げるために、

そういうスポットに行くんは違うと思うとるんじゃ。

いま流行りのタピオカドリンクなんかも、

そのために買いに行くのは愚の骨頂じゃと思うとる。

じゃが、タピオカドリンクそのものが好きで

それを飲みたいがために買いに行くんは

むしろありじゃと思うとるんよ。

なるほどな。
本質がどこにあるか、ということでしょうかね。

まあ、そうじゃな。

むろんわしもツイッターなんぞをずっとやっとるけえ、

SNS自体を否定する気はないがの。

むろんタピオカが好きで、それを飲んだ人が

それをSNSに挙げるんもええじゃろうて。

ただ、SNSに挙げるために行くんは、ちと違おうて。

お前さんらしいというか……
なんというか……
武骨な考え方じゃろう?
おっさんくさいだけだろ。
ぬかせ!!
で、今回紹介するスポットは、どんなところなんですか?

ああ。

それはこの「北防波堤ドーム」じゃ!!

すげえ!
これはたしかに見応えがありますね!

ほうじゃろう。

わしが行った時も、平日昼間にもかかわらず、

ようけえ人がおったわ。

やはり名うての名所じゃけえじゃろうなあ。

しかし、なんでこんなものがあるんですか?

それは文字通り、防波堤の役割のためよ。

いまでこそここは礼文島や利尻島との航路がメインになっとるが、

もともとは稚内駅から樺太へと渡る連絡船の乗り場じゃったんじゃ。

海からの波しぶきにぬれんと船にいけるいうことで

そりゃもう、好評じゃったそうなで。

樺太?

ちょっと待ってください。

いったいいつの話ですか?

うん?

戦前じゃな。

戦前っ!?

おう。

なんせこのドーム、着工は1931年(昭和6年)

完成は1936年(昭和11年)のことじゃけえな。

古っ!!

おうよ。

だてに土木学会選奨土木遺産に認定され、

北海道遺産にも認定されとるわけじゃないいうことよな。

そういう歴史あるものなら……
こいつが見に行くのはうなずけるな……
そんなわけで稚内駅のすぐ近くにある「北防波堤ドーム」、みなさんも戦前から続く歴史遺産に思いをはせるため、ぜひ一度足を運んでみてつかあさい!!

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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