51話① 愛媛・今治の焼豚玉子飯なら「白楽天」

文字数 766文字

今治の見るべき城といえば、なにかわかるか?

それはやはり今治城でしょう。

おう。

日本100名城の一つでもあるし、

石垣なぞにも江戸時代の遺構が残っとるし

見るべきところ十分な城じゃな。

むしろそれ以外にねえだろ。

それがそうでもないんじゃなぁ。

じゃあ、他にもあるってのか?

ああ、ある。

それがなにかわかるか?

今治にもう1つ城?

すいません……、わかりません。

オレもわからねえなぁ……。

なんじゃだらしないのう!

それはこの高井城じゃ!


城か、これ?

すいません……。

私にはふつうのマンションに

城っぽい屋根が付いただけのようなものに見えるんですが?

おう、そう見えるなら

その目は間違っちゃあおらんな。

は?

このマンションは「高井城」とも「城山ハイツ」とも呼ばれとってな。

城好きなマンションオーナーの趣味が高じて

とうとう城を模したマンションが立てられたっていう

いわくつきの物件なんじゃよ。



マジかっ!?

ああ。

実際、いろんなTV番組でも紹介されとってな。

ある意味、地元の名物になっとる物件でもあるんじゃ。

そのオーナー、かなりの変わり者ですね。

わしもそう思う(笑)

住民の迷惑になっちゃあいけん思うて、

わしは引きでしか撮らなんだが、

実際には「高井城」いう石碑があったり、

たぶんオーナーが住んどる天守閣(一軒家)がてっぺんに建ってたりと、

かなり凝った造りなんじゃそうな。

金があったらてめえも造りそうだな(笑)

いや、わしは蔵書を収める図書館の方がほしいけえ

さすがにそっちのが造りたいのう。

実家の奥から、先祖が使ってた100年以上前の教科書やら

日露戦争の開戦時の新聞やらが出てきとったけえ、

そういうのもちゃんと資料としてとっておきたいしな。


日露戦争っ!?

うむ。

物持ちがええんは、血筋かもしれんな(笑)

変人だ……。

変人の血筋だ……。

城を造ったオーナーより、ある意味厄介ですね……。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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