218話② 北海道きっての観光地「小樽」

文字数 945文字

しかし、てめえがここまで出歩かないってのも、なかなかないことだよな。

たしかにのう。

普段動き回るのが性分じゃけえ、なかなかに苦痛じゃったわ。

でも、けっこう律儀に移動とかひかえたんですね。
わしは、生来「恐れ」じゃけえな。
恐れ?
広島弁で「臆病者」いうことよ。
てめえが臆病者?

ああ。

なにげに「石橋を叩いて、叩き割って渡らん」ような性格をしとるけえな。

なので、政府やら自治体から外出自粛を呼びかけられたら、

あえてそれを破るようなまねはおいそれとはできんよ。

意外と真面目なんですね。

当たり前じゃ。

なので、5月には一週間ほど有給とって、一週間ほど北海道旅行にいく手はずになっとったんじゃが、それも泣く泣く延期したわ。

せっかく年明け前の12月から予約しとったのにのう……

それは災難でしたね。
で、いつに延期したんだ?
6月。


おいっ!!
今月じゃないですか!!

いや、話は最後まで聞きんさいや。

5月から6月に延期はしたんじゃが、その後、政府が「緊急事態宣言解除後も、一か月程度は各都道府県内での移動に留めてください」と発表したじゃろ。

ほいじゃけえ、さらに9月に延期したんよ。

つまり、なにか?

「5月→6月→9月」に再延期したってことか?

そういうことよ。
よく延期できましたね。

ああ。

なんとか飛行機は取り直せたわ。

ただ、これから旅行プランを見直して、ホテルやらレンタカーなんかも全部取り直しよ。

えらい大変そうだな……

大変は大変よ。

しかし、のんびり北海道旅行を楽しみたいけえな。

でもよ、北海道には何回も行ってるよな?

それでもまだ行くのか?

おう。

北海道は広いけえな。

一回や二回でおいそれと見て回れるもんじゃないんよ。

たしかに広さはありそうですね。

それが北海道の特色じゃしな。

そして函館には函館の、帯広には帯広のよさがある。

ほいじゃけえ、何回にも分けてでも、いろいろと見て回らにゃあいけんいうことなんよ。

たとえば、小樽なんかはこんな感じじゃしな。

ほう、これはなかなか!
いいところじゃねえか!

ほうじゃろ。

小樽はわりと札幌からも近いんじゃが、異国情緒あふれる洋館が多く残っとってな。

わりと見て歩くだけでも楽しいところなんよ。

絶好の観光地なんですね。

そういうことよ。

コロナ騒動がおさまったら、ぜひみんなにも行ってもらいたいもんじゃな。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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