236話② 1200年の歴史を誇る博多の総鎮守「櫛田神社」

文字数 1,215文字

で、今回紹介されるのは、どこなんでしょうか?

ほうじゃな。

今回は福岡なんか、どうかの?

ほほう、福岡か。
たしか福岡もけっこう紹介されているような気がするんですけど、まだ打ち止めではないってことでしょうか?

おう。

名所もグルメもまだまだストックはあるで。

たとえば有名どころで言やあ、「太宰府天満宮」やら「小倉競馬場」やらもまだ紹介しとらんけえな。

たしかに、言われてみれば……
で、今回はなにを紹介してくれるんだ?

ほうじゃな。

いま挙げたのをそのまま紹介するんも芸がないけえ、今回は福岡三大祭と縁の深い「櫛田神社」を紹介しちゃろうかの。

櫛田神社?
なんて読むんだ?

これは「くしだじんじゃ」と読むんじゃ。

ちなみに福岡三大祭の「博多どんたく」「博多祇園山笠」の2つともに縁が深い神社でもあるんじゃ。

この神社、実際のところはこんな感じなんで。

ほう、これはなかなかのもんだな。
けっこう歴史がありそうな神社ですね。
おう、創建年はかなり古く、757年(天平宝字元年)じゃと伝えられとるな。
古っ!!

ほうじゃろ。

なので、博多の総鎮守として、昔から博多っ子の信仰を多く集めとる神社なんじゃ。

福岡で一番伝統ある祭り「博多祇園山笠」もここの祭礼いうことになっとるな。

なるほど。

それは総鎮守っていうのも納得ですね。

しかしよぉ、てめえさっきもう一つ祭の名前を挙げてなかったか?

そっちはどうなったんだ?

おう、毎年GW中に開催されとる「博多どんたく」のことじゃな。
おう、それそれ!

「博多どんたく」は毎年5/3~4の2日間にわたって開催され、その2日間だけで例年200万人以上を動員するといわれとる、GW中の祭事の中でも日本最大級のものなんじゃ。

ただ、こっちは「博多祇園山笠」と違って、櫛田神社の祭礼ではないんじゃがの。

おいっ!!

さっきと言ってることが違うじゃないですか!

どういうことなんですか!

そう、あわてなさんな。

祭礼ではないが、縁が深いんは事実なんじゃけえ。

というのもな、「博多どんたく」は1962年から始まった祭で、どこの神社の祭礼いうわけでもないんじゃ。

そうなんですか?

ああ。

もともと江戸時代の博多松囃子を起源にしとるが、どんたくのイベントとしての歴史は浅いんじゃ。

ただ、このお祭り、櫛田神社の祭礼ではないんじゃが、どんたくで市内を練り歩く「松囃子一行」はこの櫛田神社から出発するしきたりになっとるんで、どんたくとも切っても切れん深い縁がある神社いうことなんじゃ。

なるほど。

それなら納得です。

しかし、そうならそうと早く言いやがれってんだ。

てっきり担がれたかと思ったぜ。

はて?

なんのことかの?

てめえが紛らわしい言い方しやがるからだろうが!

これは異なことを言うもんじゃな。

わしははなっから、「縁が深い」としか言うちゃあおらんかったがの。

勝手に勘違いしたんは、お前らの落ち度じゃろうが。

くそっ!

こいつは、わかってて……!

武松さん、相手にするだけ無駄です。

あきらめましょう……

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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