50話① 【レア】獣害史最大の惨劇「三毛別羆事件」

エピソード文字数 1,093文字

お前ら、「羆嵐」いうのを知っとるか?

羆嵐?

なんて読むんですか?
これは「くまあらし」と読むんじゃ。
くまあらし?
知らねえな……

ほうか。

これは1977年に吉村昭によって刊行された小説のタイトルでな。

後年、TVやラジオでドラマ化されたことでも知られておるんじゃ。

そうなんですか?

ああ。

ちなみにTV版は1980年放映で、三國連太郎が主演、それ以外に森田健作、前田吟、石橋蓮司、小林稔侍などの豪華俳優陣が顔をそろえておるのう。

なかなかのメンツだな。
ラジオドラマの方も1980年放送で、こっちは高倉健が主演、それ以外にも倍賞千恵子、北林谷栄、矢崎滋、笠智衆、浜村純などの豪華俳優陣がラインアップされとるんじゃ。
ちょっとまて!

うん?

なんじゃ?

TVドラマの方もなかなかですが、ラジオドラマの方が豪華じゃないですか?
映画版の配役って言っても、通じるんじゃねえか?

ほうじゃろうな。

なので、この作品は昭和55年度第7回放送文化基金賞も受賞しとるんじゃ。

それは……すごいですね。

ほうよの。

ちなみにこの作品は、史実をもとにして作られておるんじゃ。

マジかっ!?

そもそも吉村昭という作家は、地道な資料整理、現地調査、関係者のインタビューで、緻密なノンフィクション小説を書き上げるというスタンスでな。

文芸評論家の磯田光一いわく「彼ほど史実にこだわる作家は今後現れないだろう」というほどなんじゃ。

そこまでなんですか?

おう。

なにしろ本人はフィクションを書くことを極力避け、江戸時代のある土地の特定年月日における天気までも旅商人の日記から調査して小説に盛り込むということまでやっとるけえな。

わりとわしも史実調査や現地取材をして書き上げる方じゃが、さすがにここまでの境地には達せられんのう。


お前さんがそこまで言うほどか……
で、その「羆嵐」というのは、どういう作品なんですか?

ああ。

これは1915年(大正4年)に起きた三毛別羆事件を基にしとるんよ。

これまた読みづらいですね……

これは「さんけべつ・ひぐまじけん」と読むんじゃ。

この事件は北海道の苫前村三毛別(現:苫前町)で起きたものでな、「獣害史最大の惨劇」とも呼ばれとるんよ。

そこまでのものなのか?

ああ。

なんせ開拓民7名が死亡3名が重傷を負った事件での。

中には、腹の中の胎児を生きながらに食われた妊婦もおったぐらいじゃけえな。

それは、すさまじいですね……

ちなみに現在の苫前町でも熊は出る。

町の様子はこんな感じじゃ。

熊だらけか!!
むしろ町おこしじゃないですか!!

ほうなんよ。

たくましいというかなんなんか。

とにかく熱い熊押しなんよな。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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