151話① 佐竹のお殿様も祀る「八幡秋田神社」

文字数 688文字

昨日紹介した久保田城の中に神社があるって知っとるか?
そうなのか?
お城の一角にってことでしょうか?
いや、ど真ん中。


マジかっ!!

ああ。

本丸の跡地にドーンとすえられとるんよ。

いいのか、それは?

ええんじゃないかのう。

なんせその神社は「八幡秋田神社」いうて、もともと佐竹氏の氏神を祀っておった「八幡神社」と、初代藩主・佐竹義宣公、九代藩主義和公、十二代藩主義堯公を祀った「秋田神社」を合祀したものじゃけえのう。

代々の殿様を祀っているのか。
それなら本丸跡にあるのも納得ですね。
で、これがその「八幡秋田神社」じゃ!
わりと普通の神社だな。

そうですね。

本丸のど真ん中にあるっていうから、もっと立派なのを想像してました。

まあ、これはこれでしょうがなかろうな。

なんせもとはもっとええ神社じゃったそうなが、火事で焼けてしもうて、

いまの社殿はその後に再建されたもんじゃけえな。

火事で?
なにか事故とかですか?
もしくは戦争で焼けたとかか?
いや、放火。
マジかっ!!

しかも焼かれたのは2005年のことで、めっちゃ古いいう話でもないんじゃ。

再建されたのも2008年のことじゃけえのう。

焼けたのも再建したのも平成の話なのか……
しかし、なんで放火とかされたんですか?

それがじゃな。

どろぼうが賽銭盗みに行ったはいいが、賽銭箱にかぎがかかとってな。

それに怒って、腹いせに火をつけたいう話なんじゃ。

最悪だな……
貴重な建造物が台無しですね……

ほんまよの。

さすがにその犯人はつかまって、9年の懲役が科せられたそうながの。

じゃが、失われた歴史建物はかえってこんけえな。

せめていまの神社は、今後百年、千年と続いてほしいもんじゃな。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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