198話② 日本一長い、大阪の「天神橋筋商店街」

文字数 992文字

この前、「戸越銀座は日本一長い商店街じゃない」いうことを紹介しとったよのう?
ええ、そう言ってましたね。
たしか、一番長いのは大阪の商店街なんだっけ?

ああ。

天神橋筋商店街こそが日本一の長さを誇る商店街なんよ。

で、行ったことあるんだよな?
おう、このとおりじゃ!

マジで行ってやがった!!

いえ、わかってはいたんですよ……

わかってはいたんですが、本当に写真にまで残しているとは……

ほんと、てめえはどこにでもいくな……

そりゃあ、そうじゃ。

わしは興味を持ったら、どこへでも行くけえな。

むしろどころか行くところがあれば、興味もって事前に調べて、無理やりにでも見どころを探すいうことすらするで。

もはや狂気の沙汰ですね……

くくく……!

狂気の沙汰ほど面白い……!

おいっ、なんか人相変わってんぞ!!
鼻とアゴがなんか尖ってますけど、大丈夫ですか!?

おう、大丈夫じゃ。

それにしても、なんでここの商店街は、ここまでの長さを誇ってるんです?
それはじゃな、昨日紹介した大阪天満宮が大いにかかわっとるんよ。
大阪天満宮が?

ああ。

もともとここは大阪天満宮の門前町として栄えたところなんじゃ。

大阪三大市場のひとつの天満青物市場も近くにあったんで、なおさら庶民の盛り場となったんよ。

って、おいっ!!

こんなものまで撮ってやがんのか!?

おう。

記録に残せるものは、なんでも残す。

なにがいつ作品づくりに役立つかわからんけえな。

ほんと、知識欲の塊ですね……
それがわしがわしたる所以というものよ。

まあ、そういうことにしておきましょう。

では、その商店街はずっと栄えてきたってことなんでしょうか?

いや、それがそうもいかんかったそうな。

というのも、1931年(昭和6年)に市場機能移転してもうてな。

その後も、大型店の出店攻勢やら、地下鉄と阪急電鉄の相互乗り入れでターミナル性を失うやらで、わりと苦境に立たされとるそうな。

マジかっ!?
ほいじゃが、分散しとった商店会が一致団結して、商店街全体を盛り上げたり、いろいろなイベントを企画したりで、いまは巻き返しを図っとるそうなで。
なるほどな。
今後に期待というところですね。
ま、そういうところじゃな。

大阪の淀川にかかる長柄橋が「雉も鳴かずば」の昔話発祥の地の一つといわれとるんで、おそらくはそのことですな。

ちなみに「口は禍の元」の方は中国の古典『古今事文類集・後集』が出典なので、そっちとは若干異なりますな。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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