第654話 本当のことを知らされない国

文字数 602文字

 最近の新聞やニュースを見ていると、とみに気になることが多すぎるように思う。旧優生保護法が「違憲」であることをやっと国が認めた。しかし、彼らのこれまでの長きにわたる屈辱の時間をどうしてくれるのかと思ってしまう。川重が海自隊員に金品かとの裏金問題。これも企業や自衛隊が国を喰っていたという話。相手は国、本当のことは国も防衛省も川重も言うわけがない。国はそんな輩に喰われまくってガリガリになっているというのに。



 大企業の業績がこれまでにない好調だという。ならば、国家財政は安泰かというと、全くそうではない。最近では当たり前のように国家予算は足らずを国債で賄っている。そんな大事なことをメディアは堂々とニュースに取り上げない。また、年金財政は健全だという。そんなことは国(官僚)の言い分であって、数字はどのようにも誤魔化される。それが彼らのお仕事。全くあてにならない話なのだ。主に国民の箪笥にしまわれている年金受給者の貯蓄をあてにして国債を発行し続けているのに。そういう報告をするしかないのだろう。
 中国の習とロシアのプーチンの会談が頻繁に行なわれようになっている。そのニュースを見ると、習のプーチンと話す表情の穏やかな顔に驚いてしまう。日本の首相と対面する時のいかにも嫌そうな苦みばしった顔とはこれほどまでに違うのだろうか。彼は案外正直者かもしれない。ますます世界ははっきりと二つに分断されてしまったようだ。





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