第621話 お馬鹿な国民

文字数 508文字

 今朝の読売新聞、編集手帳に岸田首相の不人気についての記述があった。<国にお金がないことを、国民は知っている。内閣支持率は危険水域の24%に急落した。増税ならまだしも、減税で人気を下げる首相の例を知らない>と。





 今は国家予算の不足分を国債で賄うのが当たり前のようになっている。国債の原資は国民の懐なのだ。今のところ、国民は大方の人が懐具合が裕福に思えているので文句を言わない。黙っていても定期的に<給付>というお小遣いがもらえるので、騙されているのが分かっていても誰もが黙っている。あと何年この仕組みが続くのだろう。このまま行けば、10年でお財布の底が見えてくる。国債と国民の懐のことを分かりやすく説明する政治家もいない。言えば、政治家の首が危うくなる。おかしな話だと思う。本当のことを知らされない国民、戦時中の連戦連勝の偽りの果ての大敗戦を全く忘れたかのようだ。





 こんな時にこそ、メディアがなせることがあるはずなのに、それもない。メディアはどうしようもない芸能ネタばかりの視聴率競争に明け暮れている。新聞を購読しない国民が増えている原因を新聞各社はどのように分析しているのだろうか。
 なんとお馬鹿な国民なのだろう。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み