第308話 不要不急の外出拒否

文字数 617文字

 運動不足が気になるが、この時期のスギ花粉には勝てない。出歩いた日の夜の、全身が全てかゆくなる地獄が怖いのだ。なので、今日はテレビ三昧で一日を過ごした。
 今日から始まった久しぶりの大阪場所、初日は宇良と貴景勝の大一番がある。カド版の貴景勝は、この一番が最重要であることを知っているかのように、宇良の動きを封じて完勝した。残念だが仕方がない。明日の新大関、御嶽海との一番に何かをやってくれると信じて応援するしかない。今場所の宇良は、三役に上れるかどうかの瀬戸際だ。今までの相撲の常識を打ち破る、宇良相撲を作り上げて行ってほしい。



 次に見たのは、「京都人の密やかな愉しみ」。何とも京都情緒を知り尽くしただろう源孝志の脚本・演出が見事だ。見終わったあとの、心に残るはんなり感を愉しませてくれた。
 ガラッと替わって、次はNHK将棋での羽生と豊島の準決勝戦。羽生がと思って期待したが、今の羽生では豊島に勝てない。余裕のねばり腰で、豊島が勝つ。もう時代を引き戻すことはできないのだろうか。
 〆に池波正太郎の「武士とその妻」を見た。火野正平がいい味の坊主の役を演じていた。もう素のままの姿が演技になっている。人生経験が役を演じさせているようで、何とも羨ましくさえ思わせてくれた。
 眠り薬に、もう一息の伊集院静の「お父やんとオジさん」を読む。韓国人である伊集院の父と叔父の物語だ。今のウクライナとロシアの戦いを投影させて読んでいる。


   京都御所にて

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