第359話 笑福亭鶴瓶

文字数 437文字

 笑福亭鶴瓶の「閉鎖病棟」を見た。なかなかの演技だと思う。並の俳優より存在感があり、うまい役者だと思う。多方面に活躍する鶴瓶の最大の特徴は、素で、裸で、何事にもぶつかっていく姿だと思う。誰にでも出来ることではない。自分の周りに対して壁を作らないことが、最大の武器なのだろうと思う。
 彼にコンプレックスがあるとしたら、想像ではあるが、落語だと思う。だから、最近になって落語に力を入れているのだろう。落語家という看板がやはり気になっているのだと思う。定番の「鶴瓶の家族に乾杯」の長寿の秘訣は、彼の自然なトークにあると思う。会う人、会う人に垣根を作らない、素のままでぶちあたるのが成功の秘訣であり、彼の自然なトークは、そのものが落語になっているのだ。これ以上の落語はないのだから、わざわざと思うけれど、彼なりのプライドが許さないのだろう。
 また、そうは感じさせないところが立派なのだが、結構な努力家だと思う。先日終了した「しずかちゃんとパパ」では手話に挑戦していた。



   倉敷にて


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