第168話 ヤクルトの優勝か?

文字数 589文字

 残念ながらヤクルトに優勝を持っていかれそうな状況だ。阪神が優勝するためには、残りの一試合に勝ち、ヤクルトが残りの三試合に負け越す以外にない。もうここまでくると、気迫に勝るヤクルトのような気がする。<チーム一丸力>で、阪神はヤクルトに一歩譲っているように見える。
 そう感じる大きな要因が矢野と梅野の関係だ。梅野の采配に疑問を感じた矢野が、思い切って坂本に代えたと伝わっている。しかし、ここまで阪神の要としてリードしてきた梅野を、完全に干しているようにしか見えない矢野の采配に納得がいかないのだ。どこか釈然としない判断だと思う。ノムさんではないけれど、チームの現場監督であるキャッチャーをこの時期に外すとは?しっかりと二人で話し合い、お互いの納得を得た結果なのだろうか。

 このままヤクルトが優勝するとしたら、両チームの一番の違いは四番の差だと思う。チームの先頭に立ってファイトあふれる姿が村上にはある。村上の形相には鬼気迫る表情がすべてのシーンにじみ出ているのだ。逆に阪神の大山にはそれがないどころか、出番も試合後半の守備固めとはいかにも情けない姿だ。ここにきて、この差が優勝の行方を握っていたように思えるのだ。
 前にも書いたように、まだ首の皮一枚で残ってはいる。ここまで頑張ってきたことには敬意を表そう。奇跡の逆転優勝の目はまだほんの少しは残っているのだから。後は祈るしかない。



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