第321話 「カールさんとティーナさんの古民家だより」

文字数 493文字

 NHKのドキュメント「カールさんとティーナさんの古民家だより」を見た。雪深い新潟の村の中に、ドイツ出身のカールさんが古民家を再生、まるで童話の世界を見ているような生活を映しだしていた。都会からこの村に(竹所)移住する人も増えているという。ただ、この別世界のような風景が紹介されるまでには、二十数年の時間が必要だったようだ。彼がもう潰してしまうしかない日本の古民家を、このように再び生きがえらせるに至った経緯には、普通では考えられない縁や、めぐり合わせ、努力があったようだ。東ドイツから脱出、日本びいきだった父、アルゼンチン出身のキャビンアテンダントだったティーナさんとの出会い、古民家との出会いなどの様々な縁が生じたのだろう。
 それにしても、外人が日本に根を下ろし、地域の人たちと交流を図りながら日本の古き伝統を受けついでくれている姿に感動を覚えた。


      池田の町


 ただ、ウクライナから国を追われたニュースが飛び交う中での番組だったので、少し何か理由の分からない違和感と、人間の一生の運不運をも感じてしまったことも正直な気持ちだ。


      池田の神社にて(池田の語源→伊居太)

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