第206話 雨上がりの散歩

文字数 551文字

 雨上がりを散歩した。少し肌寒だったけれど、歩くうちにからだも温まり丁度いい感じになってきた。めずらしく、今日のウオークでは三つの得をした。




 一つは、いつもよりゆっくりと歩いてみた。そのお蔭か大事なことに気づいたのだ。ゆっくり歩くほうが長く歩けるし、疲れも少ない。もう以前ほど早足で歩けないが、ゆっくりのほうをからだが求めているようだ。こんなことを気づくのも嬉しいことだ。
 二つ目は、その効果か道端の景色にも目が留まるし、気持ちも豊かになってくる。歩くためのウオークではなく、楽しむためのウオークのように思えた。せかせかと体のもとめより、脳のもとめに応じて歩いていたようだ。




 三つ目、それはたまに立ち寄るミニスーパーで、いい買い物をできたことだった。Lサイズのみかん、富有柿、そして二つの干物だ。干物の見極めはなかなか難しいが、これはいいと直感した。一つは大きめのあじの一夜干し、そしてふぐの干物だ。ぽってりとサイズも大きい。この二つが三割引きで買えた。最近は、食い物への目利きも上達している。これらが目利きのとおり旨ければもう一つ得をしたことになる。




 自分の食い意地はいつまでもたっても無くなる気配がない。いつものウオークに何か新鮮なもの、変化を見つけ出すことは嬉しいことなのだ。

 六甲高山植物園にて

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