第46話 内田也哉子

文字数 355文字

 内田也哉子が、NHKの深夜便に出ていた。本日の朝ウオークは、これを聞くことができて何だか得をしたような気分だ。
 奔放な父、内田裕也と母、樹木希林の間にこんな素敵な女性が生まれるとは、何とも言えない人生の不思議を感じさせる。希林とのありきたりでは理解しがたい母子の関係を、自分が幼いときから受け入れてきた背景などをさらっと語っていた。母は、自分を小さい時から一人前の人間として扱ってきたという。それを自分なりに咀嚼し、人間本来の自然としての本能のような部分を感じる力が彼女にはあったのだろうか。
 母、希林から受け継がれた物の本質を見通す力は、こうして娘に伝わったのか。この人の年齢に似合わない落ち着きと存在感はこのようにして出来上がったのだろう。
 彼女の翻訳した絵本「たいせつなこと」を読んでみたくなってきた。
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