第124話 レジ袋

文字数 513文字

 食い意地が張っているためだろうか、スーパーの食品売り場に行くのは好きなほうだ。スーパーは店によって品ぞろえも価格も微妙に違っている。肉類が豊富にあるところや、魚の新鮮さを売りにしていたり、地元の野菜に力を入れているところもある。
 どこのスーパーにも共通して疑問に思うことがある。レジ袋の有料化が定着してもう一年を超えた。それ以来、自分もマイバッグを持参するのを当たり前になっている。本来は、環境問題への配慮からレジ袋を使わないでおこうというのが趣旨だったはずだ。なのに、いつまでたってもレジで有償のレジ袋をすすめられる。レジ袋がレジにないということになれば、みんなそれに代わるものを用意するだろう。
 また、買った荷物を袋に入れるところには、まず間違いなくロール状の薄いポリ袋が用意されてある。生もののためのものだけれど、あればどうしても使ってしまう。たまにはそれを大量にロールから巻き取り持ち帰る人もいる。どうしても心配なら、古新聞を一枚持参すれば十分代用として使えるはずなのに。
 何だか、クレーマーみたいになってしまったけれど、どうも日本人らしい本音と建前がここにも見え隠れして気にかかるのだ。

  <虫生川の自然を守る会>

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