第309話 ロシアという国

文字数 586文字

 ロシアという国のことを全く知らない自分にでも、今回のウクライナとの戦争のよって分ること、気づくことがある。共産主義の国だからということも大いにあるだろう。我が国にニュースや情報がほとんど知らされていないこともある。先日読んだ佐藤優の「17才の夏」の中にも、ある程度のことは書かれていたけれど、それにしてもほんの一部のことだと思う。でも、その中に描かれたロシアの生活(約五十年前)と今が、ほとんど変わっていないかのように見える。



 今回のことで分ったこと、気づいたことを書きとめてみると次のようになる。先ずは、プーチン体制のロシアは豊富な鉱物資源や農作物を輸出することによって成り立っている国だということ。それで稼いだ外貨のほとんどを軍事予算として使っている。軍事関連の技術を使った宇宙開発の分野においてだけは先進国だということ。一部のロシア富裕層と、プーチン関連の有力者だけが冨の大半を握るという貧富の差の激しさも想像できる。
 アメリカが宇宙開発競争時代に、冷蔵庫の一台作れない国に負けてたまるか、とNASAの責任者が言ったというエピソードがある。軍事産業以外の生活関連分野は、ほとんどが他国からの輸入によってまかなわれているという現実。ロシアのニュースによく登場する、我が国の中古車の多さはそれをよく現しているようだ。
 そんなことが感じられる今回の戦争だ。


   二つの道

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