第538話 性教育

文字数 601文字

 昨日のウオークでいつものようにNHK深夜便を聞く。少しは興味がわいたのだろう。村瀬幸浩氏の「性教育にかけた半生」をなにげなく聞いてみた。「おうち性教育」という漫画仕立ての本が売れているらしい。売れるにはそれだけの理由がある。アナウンサーとのスムーズな掛け合いの仲に、氏の性教育にかけた凄い意気込みが伝わってきて、ふんふんと頷きながら聞き終えた。
 自分らの世代では、性教育を受けた経験がほとんどない。中学校だと思うが、女子だけ集めてのからだに関する授業があったような記憶はある。男には関係のない話という感じだった。それは自分で秘かに勉強するものというイメージがあったし、両親もどちらかというとその話題を避けていたように思う。母が取っていた主婦の雑誌に、性生活についての付録が付いていた記憶があるし、それを隠れて訳もわからず見たこともあった。テレビでの大人シーンは子供に極力見せないでおこうとする感じもあった。


   ウオーク中、玄関シリーズ

 トークを聞きながら、自分のそんないい加減な状況を経て、家内と恋愛、結婚をし、今無事に六人の孫を持っているというのは、何とも不思議というしかない。よくもまあ無事にという正直な感想だ。性に関するトラブルが絶えないのは、当たり前のように、正確な性教育が行きわたっていない理由も少しはあるのだろう。今は時代が変わって、孫たちはきちんと性教育受けているのだろうとは思うが。


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