第428話 些細なつながり
文字数 443文字
日々何げなく行なっていることや、過去に訪れたり、経験したことと、今の自分がほんの少しでもつながることは嬉しいことなのだ。第395話で「河野裕子と生きた青春」を書いた永田和宏氏のことを綴った。すると、先日来ずっと読売新聞の四季(長谷川櫂)に永田和宏氏の歌が紹介されていた。
コスモスの花群に白き手拭ひの姉さんかぶりがあなたであった
もう長く夢の中にも出てこない早く忘れよと言ふのかきみは
何ともいつまでも純粋な永田氏であることに驚いた。これでないと生物学者はつとまらないのだ。自分の妻とも恋愛期間中は、こんな風であったはずなのだが。
原爆記念館にて
先日読了した「若冲」にも、若冲が晩年過ごした石峰寺のことが書かれていた。実は自分もその石峰寺に五百羅漢を見に行ったことがあった。その時は、そこにある五百羅漢が若冲の大変な思いのものであった事を知らなかった。若冲が下絵を描き、大枚を投じて仏師に彫らせたものであったのだ。
そんな些細な自分とのつながりでも、案外と嬉しいものなのだ。
コスモスの花群に白き手拭ひの姉さんかぶりがあなたであった
もう長く夢の中にも出てこない早く忘れよと言ふのかきみは
何ともいつまでも純粋な永田氏であることに驚いた。これでないと生物学者はつとまらないのだ。自分の妻とも恋愛期間中は、こんな風であったはずなのだが。
原爆記念館にて
先日読了した「若冲」にも、若冲が晩年過ごした石峰寺のことが書かれていた。実は自分もその石峰寺に五百羅漢を見に行ったことがあった。その時は、そこにある五百羅漢が若冲の大変な思いのものであった事を知らなかった。若冲が下絵を描き、大枚を投じて仏師に彫らせたものであったのだ。
そんな些細な自分とのつながりでも、案外と嬉しいものなのだ。