第215話 呑み会

文字数 548文字

 毎週土曜日の将棋クラブには、約10人位の<へんこ>なおっさん、否、じいさんが将棋を指しに集まってくる。その中でも自分は一番下手くそなほうだが、それでも絶対に勝てないということはない。相手がミスをすれば、チャンスが転がってくる。お互いにほとんどものも言わず、真剣に将棋に向かう姿は少しこっけいに思うことがある。勝てば嬉しいし、負ければ悔しい、の世界がそこにはある。ただただ将棋を指して帰るだけ。それだけの男らしい(?)世界。




 入会して4、5年経つがいまだに親睦会や呑み会といったものは一切ない。で、会計責任者としては、ここらで一度呑み会なるものを企画しようと思った。内々に聞いてみると、呑むことには拒否感は無さそうだ。特にここのところ、コロナ騒ぎでそれどころではなかったこともある。
 昨日に呑み会の案内を作成した。今日にも出欠の有無を取ろうと思っている。あまりに誘いを複雑にすると、まとまらない事は必死。なので、日時と会費と場所だけを書いて、参加の人は記名すると言う算段をした。これが初回として、多分正解だろうと思っている。参加したい人だけが来ればいいのだ。



 女性参加の水彩や俳画教室、グランドゴルフなどは大いに盛んにやっている。女性は遊んで楽しむことが上手いのだ。年老いた男性はなかなか難しい。
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