第２２５話　「飲む、打つ、買う」

　一昔前までは、「飲む、打つ、買う」が男の甲斐性とよく言われたものだ。しかし、今ではもうこの言葉は死語に近いような気がする。言葉を口に出すだけでも、差別発言と取られかねない。昔では当たり前であったことが、もう時代遅れになっていることも多い。そのほとんどが差別や性差、時代錯誤から来ているのかもしれない。



　このうち実際に残っているのは、飲むぐらいだろう。昔では居酒屋や立ち飲み処に女性を見かけることはなかったが、今では女性のほうが活発かも知れない。我が家でも、家内のほうが酒には強く、酒量制限をかけているのは自分のほうだ。



　もしこの言葉を今風に変えるとすれば「飲む、食う、楽しむ」くらいかなと思う。この三つを極めることが、男女ともに人生を有意義に生きるためのコツかもしれない。
　神戸の三宮周辺にも、緊急事態宣言前の人出が戻ってきたとニュースで言っていた。これからの年末年始は、久しぶりの「飲む、食う、楽しむ」を満喫したいと思うのだが、なかなかコロナがしぶとく地球上に居座っている。