第37話 心ない話

文字数 468文字

人間とは何と勝手な動物なのだろう。今日の新聞の投書欄に、コロナ禍を象徴する話題が載っていた。洋菓子店でバイトをする店員が、「飛沫が飛び散るからしゃべるな!」と客から言われたそうな。何と心ない話だろう。
 人の世の中は、飛沫の飛びかうのが当たり前の世界だ。職場で、食事や飲酒どころで、学校で、家庭で、人が集まるところ全てが飛沫であふれている。当たり前のことだ。なのに、コロナ禍にあってはいつも当たり前と思われていることが、そうではないという事態が発生している。コロナは、主に飛沫感染を経由して伝染するからだ。
 そんな中で、何事にも神経質すぎる日本人の中には、行き過ぎる人が結構多いのに自分も辟易することがある。郊外の朝ウオーク、行きかう人も少ない。なのに、出会う人がマスクをしている。これってやはり異常だと自分は思う。マスクをすることを、お題目のように守る人がいる。
 コロナワクチンの接種が遅れた理由に、厚生省の責任を取りたくない理由と、この日本人特有の神経質があるような気がしてならない。ワクチンがわが国のものではないという疑いの心が。
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